:: はるちゃん / 美容師ごっこ
2017.05.17 (Wed) 23:24

・はるちゃん

優太『昨日ね、初めてポテトサラダ作ったの。はるちゃんはリンゴ入れるのきらい?』

遥「別に嫌いじゃない」

優『だよね、おいしいもん。でも友達に話したらマズイって言うの。ご飯には合わないけど、俺は好きだよ!』

遥「どうやって作ったんだ?」

湊「(´・ω・`)」

優『サラダ?んとね、最初にじゃがいもチンするんだよ。ほくほくになったら皮むいて…あ、すごく熱いから布巾でくるんでやったんだ』

遥「お前は器用だな」

湊「(´・ω・`)」

優『冷めてきたら塩ふって…そうだ、きゅうりは?うちは人参とかハムも入れるんだけど、はるちゃんちはどう?』

遥「人参ときゅうりはあった。ハムは…なかったな。ゆで卵が入っていた」

湊「(´・ω・`)」

優『卵いいよね!でもお母さんね、マヨネーズにも入ってるからいらないんじゃない、って言うの。俺、ゆで卵作れるようになったら絶対入れるね』

遥「そんなに好きだったか?」

優『好きだけど、違うよー。今度帰ってきた時、はるちゃんに食べてもらいたいもん!(^^)』

遥「そうか。楽しみだな」

湊「(´;ω;`)」

優『うん、楽しみにしててね!いっぱい練習するから』

遥「食べ過ぎて嫌いにならない程度にな」

優『はーい。…あ、そろそろお風呂入るね』

遥「ああ」

優『またね!お休み、はるちゃん』

遥「お休み」

プツッ

遥「……なんだその顔( ´_`)」

湊「楽しそーだったよねー(´;ω;`)」

遥「楽しかった」

湊「うわぁずばっと言ったぁ!(´;ω;`)」

遥「電話して何が悪い」

湊「うぅ、だってぇ。あいつ俺に電話かけてきてんのに二言目には『はるちゃんに代わって』ってさぁ!」

遥「別にいいだろ。そこまで頻繁にかけてくるわけじゃない」

湊「でも頻繁じゃないのに遥の心を鷲掴んでるじゃん(´;ω;`)」

遥「優太はお前みたいに邪じゃない」

湊「俺は邪なの!?(´;ω;`)」

遥「………」

湊「やめてそんな冷たい目で見ないで(/-\)」

遥「風呂…」

湊「え、お風呂?じゃ、じゃあ一緒に…(´∇`*)」

遥「来るな(`エ´)」

湊「(´;ω;`)」

遥「(弟にくらい、寛容になれないのかこいつ…)」

湊「…はるちゃん」

遥「Σ」

湊「はるちゃん(´;ω;`)」

遥「その呼び方、やめろ……」

湊「ごめん。怒らないで、はるちゃん」

遥「う……///」

ぎゅっ

湊「はるちゃん、大好き」

遥「っ………///」

湊「ね……遥」

遥「……なんだ」

湊「一緒にお風呂入っていい?」

遥「………勝手にしろ///」

湊「へへ(^^)」

遥「(こいつに呼ばれると、変に胸が騒ぐ……//)」

湊「はーるちゃん(*´∇`*)」

遥「もう呼ぶなっ///」

湊「(後でベッドでも呼んでみよう(^q^))」


・美容師ごっこ

湊「遥、髪伸びたな。ほら。襟足けっこう長いよ」

遥「切っていい」

湊「え、切るの?(´・ω・)」

遥「暑くなる前に切る( -。-) 」

湊「まぁ、これからの季節はそうか。よし、準備しよ」

遥「今からやるのか」

湊「そ。タオルと新聞紙と…。はい、ここ座って」

遥「ん」

湊「ハサミはこれでいっか。んー、どれくらい切る?」

遥「邪魔だから…ばっさり切れ」

湊「もったいないなぁ(´・ω・`)」

遥「また伸びるだろ」

湊「じゃあ五センチくらい切っちゃうかな。あ、前髪も切ろうか。眼鏡見えなくなる(笑)」

遥「ん」

湊「イケメン美容師ごっこするからよろしく」

遥「は……?(`´)」

湊「ご指名ありがとうございまーす!小宮です、よろしくお願いします( ´∀`)」

遥「……(T_T)」

湊「桜井様ですね。初めてのご来店ですか?」

遥「……あぁ」

湊「それはそれは。今後ともどうぞご贔屓に(^q^)」

プシュッ(霧吹)

遥「(なんだこの茶番…)」

湊「髪色、染めてらっしゃるのかと思いましたけど地毛なんですね。傷みも少なくてきれいな髪ですねー( ´∀`)」

遥「ふん…」

湊「学生の方ですよね?この近くにお住まいなんですか?」

遥「…まぁ;」

湊「へぇー、じゃあK大生なんですか。学部はどちらなんです?」

遥「(いつまで続くんだこれ…)…理学部」

湊「うわ、なんかザ・理系って感じですね(笑) 俺はその辺さっぱりなんで尊敬しますよ」

シャキシャキ

湊「理系って言っても、今は女の子もけっこういますよねー。モテるでしょう?」

遥「……別に(T_T)」

湊「えー、そうですかぁ?髪もこんなに綺麗でお顔も整ってるのに、もったいないな。あ、彼女いるんでしょう?(笑)」

シャキシャキ

遥「いない(怒)」

湊「ほんとですか?みんな見る目ないなぁ」

くるっ

湊「前髪カットするんで、眼鏡外しますね。ちょっと下向いてもらえますか?」

遥「ん」

湊「あ、目も閉じてもらったほうがいいですね」

遥「( ̄_ ̄)…」

湊「…ふふ」

シャキシャキ

遥「…笑うな。気持ち悪い( ´_`)」

湊「すみません。でも」

すっ

湊「こんなに可愛らしいお顔でキスなさるんだと思うと、落ち着かなくて」

遥「は?なに……」

ちゅっ

遥「!なっ……///」

湊「はい、終わりましたよ〜( ´∀`)」

遥「っ…返せ、眼鏡……///」

湊「もちろんお返ししますよ。シャンプーを済ませた後で(^q^)」

遥「そ、そんなの自分でっ…」

湊「初回来店サービスですので遠慮なさらずに。さぁ、こちらです(´∇`)」

ひょいっ

遥「下ろせっ///」

湊「当店はシャンプーを個室で行いますので、ご案内致しますよ(はぁと)」

遥「ふざけるなっ、おい…///」

湊「エステルームも併設しておりますので、全身マッサージもサービスしましょうか。ふふふ」

〜〜〜

湊「はい、ドライヤーおわり」

遥「…短くなったな」

湊「だね。ちょっと寂しいけどまぁ、涼しそうでいいかな。前髪も邪魔にならないだろ?」

遥「ん」

湊「……つかぬことを訊くけど、遥って敬語好きなの?」

遥「は?」

湊「美容師ごっこ、楽しそうだったじゃん。シャンプーした時もちょっとときめいてたし…いたっ」

遥「お前の茶番に付き合わされただけだ(怒)」

湊「そーかなぁ…(´・ω・)」


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