:: トランキライザー
2017.04.27 (Thu) 22:39

湊「ん…?」

ガチャ

遥「……」

湊「あれ、まだ起きてたんだ。もう寝たかと思ったよ(・ω・)」

遥「……寝られない」

湊「なるほど」

遥「何がなるほどだ」

湊「遥って春生まれなのに春嫌いだよな」

遥「?」

湊「春はめまぐるしいし、煩わしいし、花粉は飛ぶし、環境は変わるし…だから嫌いなんだろ?」

遥「…嫌いだ」

湊「うんうん。繊細な神経がいろいろ乱れてるんだよな( ´∀`)」

ぼふっ

湊「おいで。疲れが取れる…かどうかはわからないけど、安心するだろうからさ。一緒に寝よ」

遥「最初からそう言え…//」

湊「はいはい。ぎゅーっとね(^^)」

遥「………///」

湊「よし。背中とんとんしてあげよう」

遥「子供扱いするな(`´)」

湊「じゃあ恋人扱いでキスのほうがいい?」

遥「……うるさい…///」

湊「(こういうときは拒否しないんだなぁ)」

遥「(もぞもぞ……)」

湊「どうかした?(´・ω・)」

遥「…何でもいいから喋れ」

湊「…なかなかの無茶ぶりだけど俺は怯まないぞ。えーと…じゃあクイズ出すからさ、遥答えてよ」

遥「クイズ……(T_T)」

湊「そういう番組好きじゃないのは知ってるけど…一般常識とかじゃなくてさ、俺が俺についての質問するから、頑張って答えて( ´∀`)」

遥「はっ?な、何でお前のことなんか…///」

湊「第一問、じゃじゃん。俺の好きな食べ物はなんでしょー?(^ω^)」

遥「そんなの…クイズじゃないだろ」

湊「何でもいいから喋れって言ったのは遥じゃん。ほらほら、答えて。ちなみに正解はいっぱいあるよ!」

遥「……肉」

湊「うーん、それ言っちゃうとすぐ終わるから好きな料理にしようか」

遥「料理?………ハンバーグ」

湊「うんうん、正解(^^)」

遥「…ステーキ、と……焼肉」

湊「うん、好きだな」

遥「ショートケーキ……ロールケーキ…シュークリーム…」

湊「いいぞー(笑)」

遥「…おい」

湊「ん?」

遥「お前…そもそも嫌いなものなんかないだろ(T_T)」

湊「ないねw」

遥「きりがない。次の問題にしろ(`ー´)」

湊「はーい。じゃあ、第二問。昔小学校で飼ってたインコを、俺は勝手に何と呼んでいたでしょう?」

遥「知るか(怒)」

湊「だよね。よし、三択にしよう。@ぴーちゃんAぴーすけBとり」

遥「………B」

湊「えっすごい!何でわかったの( ´∀`)」

遥「勘」

湊「やっぱり遥は俺のことわかってるんだね(ノ´∀`*)」

遥「勘って言ってるだろ(怒) 次、さっさとしろ」

湊「次、は……うーん、作家なんて遥知らないもんな。また三択にしよっか。俺の小さい頃の夢はなんでしょう?@コックA大工B先生」

遥「…………?;」

湊「あはは、迷ってる( ´∀`)」

遥「小さい頃って…いつの話だ」

湊「小学生だよ」

遥「……A」

湊「え、今度こそなんでわかったの( ゚A゚ )」

遥「一番あり得ないものにしただけだ」

湊「そのあり得ないやつが答えなんだよねー」

遥「理由は何だ」

湊「単純だよ。優太が生まれる前はさ、今の実家じゃなくて狭いアパートに住んでたんだ。だから、おっきな家を建ててみんなで住みたいなって思っただけ」

遥「……別に、単純じゃないだろ…」

湊「わーい、褒められたよ昔の俺(´∇`)」

遥「褒めてない(プイッ」

湊「じゃ、次ね。俺が今までに取った数学のテストの最低点は何点でしょー?」

遥「(怒)」

湊「あ、怒ってる(笑)」

遥「テストって…要は定期考査だろ」

湊「そうそう。模試は含めずにね」

遥「……10点」

湊「あー惜しい!すごく惜しい!Σいたたっ」

遥「恥を知れ(`Δ´)」

湊「もう時効だよそんなの!(泣)」

遥「で」

湊「ん?」

遥「何点だ」

湊「えーと…8点……かな」

遥「(`ー´)」

湊「遥だって高校の時に古文で53点取ってめっちゃ落ち込んでたじゃん( ´∀`)」

遥「8点よりましだ(怒)」

湊「うんまぁ、今の遥くらい先生も殺気帯びてたな。…じゃ、次は正解がいっぱいあるやつね。俺の好きなスポーツはなんでしょー?」

遥「要は…お前がやりたいやつだろ」

湊「そうそう(^^)」

遥「水泳」

湊「うん( ´∀`)」

遥「バスケと……バレー」

湊「うーん、さすがw」

遥「野球は…違う。サッカー…?」

湊「そう、野球はそんなに好きじゃないんだよね。サッカーはいいよ」

遥「あの……壁の石を登る、……」

湊「あ、名前出てこない?ボルダリングな」

遥「あぁ……(納得)」

湊「今度一緒にやろうって、晶さんに誘われたっけ」

遥「ふん…」

湊「ん、やきもち?(笑)」

バキッ

湊「痛いよ、もう。あ、じゃあ次はこれにしよ。俺の好きな人は誰でしょー?(^q^)」

遥「Σ!」

湊「これはひとつしか正解ないからわかるよな?えへへ…」

遥「も、もう寝る…」

ぼふっ

湊「あ、ずるい!これ答えてから寝てよ!(´;ω;`)」

遥「………///」

湊「ねー」

遥「うるさい……///」

湊「……うん(笑)」

ぎゅっ

湊「落ち着いた?」

遥「……何が」

湊「ううん、お休み。今度は遥がクイズ出してな。俺、パーフェクト取れる自信あるから」

遥「………ふん///」

〜〜〜

遥「すぅ………」

湊「よしよし、寝たかな」

湊「(ほんと繊細なんだから……まぁ、眠れないって甘えてくれるようになっただけいいか)」

湊「(遥はいろいろ考えすぎなんだよ。そんなに心配しなくても、俺が守ってあげるんだからさ)」

湊「(こうやって、下らないこといっぱい話して寝ちゃったっていいんだよ、って…わかったかな)」

湊「あ」

湊「(遥の手、俺の服つかんでる…)」

湊「どこにも行かないって。ふふ」


***
ただ寝るんじゃなくて、楽しい気分のまま眠ってほしいなっていう湊なりのカウンセリング(´・ω・)


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