:: 湊遥冬ろぐ
2016.02.17 (Wed) 05:02

・嫉妬と愛情

遥「(講義終わった…あいつは午前だけだから、帰ってるか…?)」

遥「(ん? メールが…)」

『体育館にいるから、授業終わったら来て。一緒に帰ろう(^o^)』

遥「…体育館?;」

遥「なんでそんなところに…?」

〜〜〜

遥「(ここの体育館に来たのは初めてだな…)」

ひょこっ

男「パスパス! こっち回せっ」

湊「頼む!」

遥「Σ!」

男「小宮パス!」

湊「おう!」

ガシャンッ

男「いえーい!(^-^)v」

湊「いえーい!(´ω`)ノ」

遥「(なんであいつがバスケしてるんだ…;)」

女「あんな子、うちのサークルにいたっけ?(゜゜)」

女「あれ、小宮くんのこと知らない? って、あんた工学部だもんね。なら守山くんがメジャーかぁ」

女「安西くんの友達らしいよ。小宮くんが友達待ってる間、練習がてら遊ぼうって安西くんが誘ったみたい」

女「かっこいいよねー、サークルに入ってくれればいいのに(´`*)」

女「ほんとほんと。飲み会とか遠征で仲良くなれたらねー(´ω`*)」

遥「(怒)」

湊「ん? あっ、来てたんだ遥(´ω`)」

遥「(ぷいっ)」

湊「? 安西ー、友達来たから帰るな」

安西「おー、また遊びに来いよ」

湊「遥、帰ろ(´ω`)」

遥「……(´ε`)」

湊「ぷっ(笑) 女の子たちがきゃーきゃーしてたからかな?」

遥「///!」

湊「よしよし、買い物してから帰るか。今日は何がいい? 唐揚げ? 寒いからグラタン?」

遥「…グラタン…」

湊「エビいっぱい入れような^^」

遥「…そんなことで、機嫌が直ると思ってるんだろ」

湊「まさか。遥の嫉妬は海より深いよ(笑)」

遥「なんだと(`´)」

湊「でも俺の愛情はそれより深いよ」

遥「っ…///」

湊「ま、一晩かけて教えてあげようじゃないか(´ω`)」

遥「いるか!///」


・もっとおっきいの(意味深)

湊「店で買うとなんか高い気がするから、自分ん家で作りました恵方巻!(´ω`)」

遥「食べにくい。切れ」

湊「恵方巻のアイデンティティ丸無視だよ!;」

遥「そんなものを一本まるごと食べるのがおかしい(怒)」

湊「え、じゃあ桜井家はどうしてたの;」

遥「こんな…ラップじみた大きさじゃなかった…(´`)」

湊「いや、うん…ミニラップだね。確かに、調子乗って巻きまくったけどさ(´ω`;)」

遥「せめて半分にしろ(-_-)」

湊「うー、仕方ないな。はい」

遥「ん。…? そっちは違うのか」

湊「んと、今切ったやつが割とスタンダードなやつ。こっちはレタスとツナマヨとエビのサラダ巻き」

遥「…こっちがいい」

湊「えー、スタンダード半分に切っちゃったのにぃ(泣)」

遥「お前が先に言わないのが悪い(T_T)」

湊「ご、ごめん。まぁ、途中で結局醤油つけたりするから口は離すんだしな、半分ずつでいっか;」

遥「(ぱくっ)」

カシャッ(撮)

湊「うほw かわいいw」

遥「撮るな(怒)」

湊「も、もっとおっきいのもくわえていいんだよ? ハァハァ…(;´д`)」

遥「(-_-;)」

湊「後でね、へへ(´ω`*)」

遥「むぐむぐ…」

湊「俺も食べよ。もぐもぐ…」

遥「むぐむぐ…」

湊「もぐもぐ…」

遥「(うまい…(´`*))」

カシャッ(撮)

湊「ハァハァ、そんな、おいしそーにくわえられたら…う、いたたた…っ(;´д`)」

遥「黙って食べろ!(怒)」


・湯たんぽよりあったかい

遥「(´;ω;`)プルプル」

湊「今日は寒いよな。あったかくして寝ないと」

遥「湯たんぽ…(´;ω;`)」

湊「はいはい(笑) ちゃんと用意してあるよ。はい」

遥「(´`*)」

湊「今なら湯たんぽに等身大あったか抱き枕が付きますよ、お客さん(´ω`*)」

遥「いるか。もう寝る」

スタスタ

湊「(´;ω;`)」

〜〜〜

遥「(足があったかい…(´`*))」

遥「(…抱き枕、か…)」

遥「(…///)」

遥「今日だけだぞ……///」

ガチャ

湊「あれ、まだ起きてたんだ。どしたの、湯たんぽ抱えて(゜゜)」

遥「…抱き枕、どこだ」

湊「!」

遥「実用性があるなら…考えてやる///」

湊「……」

ぐいっ

遥「っ!」

ぼふっ

湊「ここだよ、抱き枕」

ぎゅっ(抱)

湊「実用性、ありそう?」

遥「…なくはない///」

湊「それはよかった(^^)」

遥「(あったかい……///)」

湊「お休み、遥(´ω`)」


・特別クッキー

湊「今年のバレンタインは一緒に作ろうよ(`・ω・)」

遥「え」

湊「だからね、二人で一緒にチョコ作って食べるの。別々でもいいけ
どさ、たまにはいいじゃん?(´ω`)」

遥「…好きにしろ」

湊「へっへー(^-^)v」

遥「(悩まないから逆によかったかもしれないな…)」

〜〜〜

遥「それで、何を作るんだ」

湊「んーと、チョコケーキとかも考えたんだけど、遥が食べるならクッキー系のがいいと思って。ココアクッキーを作りまーす(`・ω・)」

遥「簡単なんだろうな;」

湊「うん。よし、早速やるぞ。遥は粉をふるってな」

遥「粉をふる……?(フリフリ」

湊「かわいいwww でも違うからwww」

遥「笑うな。詳細を言え(-_-)」

湊「こーやって、ふるいにかけるんだよ。薄力粉とかココアパウダーとかあるから、よろしくな」

遥「ん…」

湊「その間に俺はバターと砂糖を混ぜて…あとは卵黄も…」

遥「できた」

湊「ありがと。じゃクッキー型用意して? そこの棚にあるから」

遥「クッキー型…」

湊「遥がふるった粉と混ぜて、とりあえず生地は完成。広げるぞー」

遥「ここに型を押し込むのか」

湊「そうそう。こんな感じ」

むにゅっ

湊「ほら、星型。できたらこっちのクッキングシートの上に並べてな(^^)」

遥「円型…」

むにゅっ

湊「できた?」

遥「ん」

湊「うん、上手上手(笑)」

遥「ふん…///」

湊「じゃ、俺はハートにしよ。遥に食べてもらうの(´ω`*)」

遥「な、なんでそんな…///」

湊「忘れちゃいけないよ、これはバレンタインのためなんだから。ハート作ってなんぼだよ、遥」

遥「…よこせ」

湊「え、ハートの型? あ…」

むにゅっ

遥「作ってやるから…あとは勝手に食べろ///」

湊「えへへー。じゃ、遥のはこっち置いて。わかるようにしとかないと(´ω`)」

遥「そ、それだけだからな///」

湊「だめだよ、焼いた後のデコレーションが待ってるから(笑)」

遥「そんなのやるか!///」

湊「白のデコペン買ってきたから後でやろうな。型抜き、終わった?」

遥「隙間がない。もうこの生地じゃ無理だろ」

湊「いや、あの…別に紙を切り抜いてるわけじゃないから、その生地もっかい丸めて伸ばせばいいんだよ?(笑)」

遥「Σ(゜ロ゜)!」

湊「遥ってたまに頭固い時あるよな(^-^;」

遥「うるさい!///」

〜〜〜

湊「もう少しで焼けるよー」

遥「その道具と細かいのはなんだ;」

湊「デコレーションするペンと生クリーム、あとチョコスプレーとフルーツ(^^)」

遥「そんな甘いのはいらない(-_-;)」

湊「大丈夫、俺のはクリーム盛り盛りにしてくれて構わないから(`・ω・)」

遥「(器用なことなんかできるわけない…;)」

湊「お、焼けた。わー、いい匂い(´ω`*)」

遥「甘ったるい…(-_-;)」

湊「そんな嫌そうな顔しないで。冷めたらお絵描きするよー(^q^)」

遥「こっちのがお前が作ったものか」

湊「うん、遥作のはそっち」

遥「(何をすればいいんだ…;)」

湊「んと、『I LOVE HARUKA』っと」

遥「やめろ!///」

湊「やめない。ほら、遥もなんか描いてよ(´ω`)」

遥「う…;」

湊「あ、何描いてもいいけど『義理』だけはやめてね(´;ω;`)」

遥「そ、そっち向いてろ///」

湊「えー。まぁいっか、お楽しみにしとこう(´ω`)」

遥「……///」

〜〜〜

湊「お茶も淹れたし、食べよっか。はい、俺からのハートクッキー。最初に食べてね(´ω`*)」

遥「(意外と甘くなくてうまい…)」

湊「ね、俺には? ねぇねぇ(^q^)」

遥「……読んだら、さっさと口に入れろ///」

湊「へへー、何かなー(´ω`)」

『特別』

湊「…(゜゜)?」

遥「だ、だから…その、お前に対する気持ちを、描けばよかったんだろ…///」

湊「…俺って、特別なの…?」

遥「そ、そんなの昔からそう言ってる! 俺は…っ///」

ぎゅっ

湊「うん…そうだな。遥はずっと、わかりにくいようでわかりやすい答えを俺にくれてた」

遥「……///」

湊「ありがと。特別クッキー、大事に食べるね」

遥「いいから早く食べろ///」

湊「はいはい(^q^) …でも、いつかこの『特別』が、俺のハートクッキーの返事になってたらもっと嬉しいな」

遥「…気長に待つんだな///」

湊「もちろん。何年後のバレンタインでも待ってるよ(^^)」


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