:: 日常のケンカ
2015.11.21 (Sat) 20:30

湊「バイトから帰ってきたのでちゅっちゅしたいです(`・ω・)」

遥「何が"ので"だ。前後が繋がらないだろ(´`)」

湊「バイトから帰ってきて癒されたいのでちゅっちゅぺろぺろしたいです(`・ω・)」

遥「却下」

湊「癒されないと労働のストレスでやられてしまいそうです(´;ω;`)」

遥「ならメンタルを鍛えろ」

湊「うわぁん、遥には言われたくないぃ(´;ω;`)」

遥「そういえば…12/24の予定…」

湊「えっなにどうしたの、イブの予定の話?(´ω`*)」

遥「いきなり元気になったな」

湊「もー遥ったら、もったいぶっちゃって。ふふん」

遥「T大の教授の講演会に行ってくる。東京まで」

湊「…はい?」

遥「有名な数学者だ(´ω`)」

湊「えっ…ちょっと待って、クリスマスイブだよね? デートは? デートしないの!?(´;ω;`)」

遥「仕方ないだろ。めったに聴けるものじゃない。それに──」

湊「うそぉぉ! やだやだ、絶対クリスマスはデートするんだ!」

遥「24日の話だ。その後なら別に…」

湊「わかってるよぉ! クリスマスって言ったらイブのことだと思うだろ! ぐすっ…もういいよ」

遥「は?」

湊「講演会だろうがなんだろうが、好きにすればいいよ。俺とのデートなんて遥はどうでもいいんだろ? だったら俺も、友達に誘われてたパーティー行くし」

遥「勝手に決めるな! それが終わってからでも時間は──」

湊「先に決めたのは遥のほうだろ! …別にいいよ、約束してたわけでもないんだから東京行ってくればいいじゃん」

遥「っ……。後悔しても、知らないからな」

湊「はいはい、遥こそ。勝手にどうぞ」

遥「そこまで言うなら勝手にしてやる!」

バタンッ

湊「やれやれ…」

湊「クリスマス前って、いつも何かしらあるんだよなぁ…」

湊「ちょっと外出てくるか…」

〜〜〜

遥「なんだ…人がせっかく言おうと思ったのに早合点して…」

遥「パーティーなんか誘われてたのか…」

遥「いつもより…短気だった…」

遥「バイト…大変だったのか…」

遥「(´・ω・`)…」

プルルル…

遥「?」

遥「榛から…」

遥「もしもし」

榛『もしもし、昼間ぶり。さっき知ったんだけど、明日の二限が休講になったんだとさ。もし知ってたらごめんな』

遥「いや…初めて知った」

榛『そっか、ならよかった』

遥「……」

榛『桜井? おーい』

遥「え、あぁ…」

榛『どうした? なんかあったのか?』

遥「…ケンカした」

榛『ケンカ? あぁ、彼女?』

遥「まぁ…恋人と」

かくかくしかじか

榛『なるほどなー。でもまぁ、お前のこと好きでケンカしてんだから大丈夫だろ。要はデートがしたかったんだろうし』

遥「ん…」

榛『結構付き合い長いんだろ? じゃ、お前がちょっと口下手なのもわかってるだろ。もっかい、ちゃんと誘ってみろよ』

遥「そうする…」

榛『なんかあったら連絡してこいよ。それじゃな』

遥「ん。ありがとう」

ピッ

遥「(…本当は)」

遥「(一緒に来て欲しいって、言うつもりだったのに)」

〜〜〜

湊「うわ汚っ…;」

佳「んだとコラ。それが夜中に来た挙げ句に発する言葉?(#`ω´)」

湊「やっぱ守山の部屋行くわ(´`;)」

佳「じゃああたしも行く。ごはん食べさせてもらおっと♪」

湊「近所に飯をたかるなよ」

ピンポーン
ガチャ

か「あ、こんばんは。お二人とも、どうされました?」

佳「かりんちゃぁんっ(抱)」

か「ほにゃにゃっ;」

凌「なんだお前たちか(-_-)」

佳「お邪魔しまっす」

凌「誰が上がっていいと言った(怒)」

佳「まぁまぁ。あたしはその辺のもの食べてるからさ、悩める青年の話でも聞いてやってよ」

か「そういえば桜井さんは…」

凌「要するにケンカか。お前たちは事あるごとにやっているな」

湊「レクリエーションみたいに言うなよ(;´ω`)」

かくかくしかじか

凌「実にどうでもいいな」

湊「清々しい回答ありがとう。もうお前には相談しないわ(^^#)」

か「ほにゃ…桜井さんにとっては、またとないチャンスだったんですかね」

湊「だろうなぁ。でもさ、それにしたってひどくないか? 俺がイブにデートしたいって言うのは目に見えてるのに、わざわざ予定入れるのかっていう…」

佳「それくらい遥ちゃんもわかってるでしょ。あんたこそ、ちゃんと話聞いてたの? デートは講演会の後にしようとか、遥ちゃんそう言うつもりだったんじゃないの?」

湊「…それは否めない、かも;」

佳「何よ、あんたが悪いんじゃない。そこで、友達にパーティー誘われてる〜なんて言ったら遥ちゃんが傷つくでしょ(`ε´)」

湊「うぅ…確かに;」

か「でも珍しいです。小宮さんは…気が長いと言いますか、桜井さんのお話をいつもちゃんと聞いてあげてるので(´・ω・)」

湊「今日ちょっとバイト先で嫌なことあってさ…それで遥に甘えようとした時に講演会の話をされたから、なんかこう…血が上っちゃったんだよね(-_-;)」

凌「反省したか」

湊「今になってみると、確かになんか言いたそうにしてたんだよな…。あー、ちゃんと聞いとけばよかったorz」

佳「ほら、とっとと帰んなさい。土下座して謝って好き好き言いまくってくれば?」

湊「…そうするわ(´;ω;`)」

か「大丈夫です、きっと桜井さんもわかってくれますよ^^」

凌「ついでに成島、お前も帰れ。食料を食い荒らすな」

佳「お腹すいたんだもん。いいじゃない、この前じゃがいもいっぱいあげたでしょ(´ε`)」

湊「それじゃな。ありがと」

佳「はいはい。後でまた連絡しなさいよー」

〜〜〜

ガチャ

湊「あ」

遥「あ」

湊「…ただいま」

遥「……」

湊「あのさ…さっきの──」

遥「と…東京行くのに、時間とか調べるの、面倒だから…」

湊「?」

遥「そういう仕事をやるなら…ついてきても、いい…ぞ」

湊「……」

遥「……///」

湊「ぷっ(笑)」

遥「も…文句あるのか…///」

湊「全然。いいよ、時間調べでもお店探しでも。地図係として、大いに使って(´ω`)」

遥「ふん…///」

湊「…ごめんな」

遥「うるさい。…別に、もういい」

湊「…講演会、何時までなの?」

遥「14時から…16時、まで」

湊「その後の時間は、俺にくれる?」

遥「………ぅん…///」

湊「えへへ(*´ω`)」

遥「…何に使う気だ」

湊「夕飯とイルミネーションとお泊まりかな」

遥「と、泊まっ…///」

湊「あれ? なんでそんな過剰反応してるの?(笑)」

遥「別に…///」

ぎゅっ

湊「遥、大好き」

遥「…///」

湊「ありがとな。誘ってくれて」

遥「か…勘違いするな。地図係だ///」

湊「はいはい(笑)」

湊「…でも」

遥「?」

湊「でも、その数学者の人にもし誘われてもついてっちゃダメだからね!(´;ω;`)」

遥「は…?」

湊「だって遥、その人のこと尊敬してるんだろっ? 質問とかしたら気に入られるかもしれないじゃん!(泣)」

遥「……」

湊「特別講義と称してあんなことやこんなことを…!(´;ω;`)」

遥「………(怒)」


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