:: クリスマスイブ
2014.12.25 (Thu) 00:00

遥「寒い。人多い…」

湊「もー、遥さっきからそればっかり^^;」

遥「なんでわざわざ寒い日に外出する必要がある…(-"-;)」

湊「どうせ冬休み始まったら正月まで引きこもるんだろ? いいじゃん、今日くらい」

遥「…で。こんな駅前で何を見るんだ」

湊「ほら、あのツリー見える? 七時になるとイルミネーションで明るくなるんだ」

遥「(たかが明かりのために引っ張り出してきたのか´`)」

湊「たかが明かりのために引っ張り出してきたのかーとか思ってるだろ。違うんだよ、ほら周り見て」

遥「周り……?」

湊「みんなカップルばっかりだろ? このイルミネーションの点灯の瞬間にちゅーすると、永遠に結ばれるっていうジンクスがあるんだよ」

遥「まさか…(怒)」

湊「せっかくだし…ね?( ´艸`)」

遥「ふざけるな! こんな人の多い場所で…っ」

湊「だからこそじゃん。大丈夫、みんなちゅーするんだから他人なんか見てないって」

遥「帰る(´д`)」

湊「ええっ、ここまで来たのに。ほんの一瞬だってば(´;ω;`)」

遥「そういう問題じゃない! 男女なら…ともかく…」

湊「遥がこれだけかわいいならわからないって。イルミネーションで明るくなるって言っても、夜は夜だしそこそこ暗いよ」

遥「知り合いがいたらどうする気だ( ̄_ ̄#)」

湊「その時はその時。よっし、あと三分(´ω`)」

遥「浮かれるな(`‐´) お前がよくても俺が嫌だ」

湊「! 遥はさ、周りに人がいるのが嫌なんだよな?」

遥「当たり前だ(怒)」

湊「ちゅーは別に嫌じゃないんだよな?」

遥「それは別に……ち、違う! それ自体が…っ///」
ぐいっ

湊「こっち来て。早くっ」

遥「っ、何を…っ」

湊「この建物上がって…よいしょ。よし、ここからなら見下ろせるな」

遥「ここだって人が来るかもしれないだろ…」

湊「遥が女の子のふりしてくれれば問題ないよ。…そろそろ時間かな」

遥「え…」

湊「これからも、俺の隣にいてね」

ちゅっ

遥「(明るく、なった…)」

湊「ほら、見て。きれいだ」

遥「…電気代の無駄だ(´ε`)」

湊「もー、そんなムードのないこと言わなくても^^;」

遥「だいたい、永遠なんて…馬鹿げてる」

湊「そうかなぁ。俺のこと信用できない?」

遥「……もし、約束破ったら」

湊「あらゆる手段を使って復讐してくれて構わないよ。遥を手離すなんて、そっちのほうが馬鹿だと思うし」

遥「…そこまで言う、なら」

湊「信じてくれる?」

遥「……ん」

湊「ふふ(´ω`)」

遥「……こっち向け」

湊「ん?」

ちゅっ

湊「………」

遥「か、帰る…(/Д\)」

湊「……困ったな。これ見てご飯食べて買い物して帰るつもりだったけど、すぐ帰りたくなったじゃん」

遥「し、知るか…///」

湊「あっ」

遥「! 雪……」

湊「きれいだな。光が反射して明るいし」

遥「くしゅ…っ」

湊「あっ; 寒い? ほら、マフラー」

遥「ん……(くるくる)」

湊「俺も入っちゃお^^」

くるくる

遥「くっつくな///」

湊「しょうがないじゃん、こうしないと巻けないし。…もう少しこれ見たら、ゆっくり帰ろうか。それともご飯行く?」

遥「……帰る///」

湊「うん。そうしよっか」

〜〜〜

遥「ん……///」

湊「聖なる夜ねぇ。ほんとはたぶん、こんなことしちゃいけないんだろうな」

遥「だったら、やめ…///」

湊「やだ。真っ暗な部屋で、ちっちゃなツリーの明かりだけつけて、寒がりな遥を体ごとあっためてあげるっていう今日だけのイベントだし」

遥「悪趣味……んんっ///」

湊「かもね。でも、白い肌が浮かび上がって凄くきれい」

ぎゅっ

湊「遥、愛してるよ。来年もその先も、ずっと」

遥「っ……///」

湊「いつか、俺にも同じ言葉を返してくれると嬉しいな」

遥「き、気が、向いたら…///」

湊「うん。楽しみに待ってるから^^」



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