:: しあわせごはん/凌かり
2014.12.06 (Sat) 05:55

・かりんは出ません(ごめんね!)


凌「……(´`)」

湊「人ん家に押しかけてきてだんまりってどういうことだよおい」

凌「いや…そうだな、そろそろ話そう。こんなことはお前たちにしか言えん」

遥「?」

湊「ふうん? まぁいいけど…お前さ」

凌「なんだ」

湊「なんか…太った?」

凌「(OoO;)ガタッ」

佳「どうかしたの?;」

凌「…実は、相談というのはそのことなんだ」

湊「へ?」

凌「かりんのアパートの風呂が故障して、数日前から俺の部屋に泊まっているんだが…」

湊「よかったじゃん。半同棲が同棲になったわけか」

佳「そういや最近、よくゴミ出しの時にかりんちゃんと会うわね」

湊「それがなんか不満なのか?」

凌「いや、実に快適だ。家事を率先してこなしてくれるおかげで部屋もきれいだからな」

佳「じゃあ何よ?」

凌「……きちんと、しかもうまい食事が朝夕出てくると…やはり体重が増えてだな…(´`)」

佳「幸せ太りかコンチクショー! あたしが代わりに食ってやるわボーケ(`□´メ)」

湊「なんつー羨ましい悩みだよこのやろ。俺だって遥のごはんで太ってみたいっての(´;ω;`)」

遥「ふん…( ̄_ ̄メ)」

湊「あ、気にしちゃった? ごめん、でも遥の作るふりかけおにぎり絶品だからね(´;ω;`)」

遥「馬鹿にしてるだろ…(怒)」

佳「だいたいあんた、そんな簡単に太る体質なわけ? 今までだってちゃんと食べてたでしょ?」

凌「まぁ、昼はお前たちと食堂に出向くからそれなりには食べるが…基本的に朝は食べないからな」

佳「えっ、そんな人類いたのΣ(゜д゜)」

湊「いるだろ(´ω`;)」

凌「それに夜も、大抵はパソコンに向かったまま何か食べる程度だ。かりんが来なければ特に自炊することもない」

佳「そんなんで食べた気になるかぁぁあ!」

湊「案外お前、食生活乱れてたんだな;」

凌「だが今は違う。朝は規則正しく起きてかりんが作った朝食をとり、昼は食堂、夜もかりんが作」

佳「だから要するに幸せ太りでしょーが! はぁ、羨ましーわ(´ε`)」

湊「んでも、お前そんなに食べるほうじゃないだろ? もともと最低限のカロリーで生きてたなら、むしろ今のほうが健康的なんじゃないのか」

凌「確かに栄養面は以前よりずっと潤っているだろう。体の調子もいい。しかし…」

佳「ん?」

凌「俺はあくまで、一日の摂取カロリーを成人男子の平均値にしたいのだが…」

か『いっぱい作りましたから、先輩もたくさん食べて下さいねっ^^』

凌「…あの眩しい笑顔で言われると、もうご馳走様とは言えなくなってしまってな…(´`)」

佳「他の人が作ったごはんなら言えるんだろうけどね。かりんちゃんに言われちゃあ、食べてもいいかなって思うわよそりゃあ」

湊「まず、かりんくんが相当食べるしな。そのペースで食べてたら体重も増えるに決まってるか…」

佳「だからって、もういいって言った時のかりんちゃんの顔なんて…うーん…;」

遥「だいたい…あんな小さいくせに、あいつはなんで太らない」

佳「かりんちゃん? 体質もあるけど、食べる以上に動いてるからじゃないかな。空き時間のほとんどにバイト入れてるらしいから」

湊「だよなぁ。俺もそこそこ食べるけど、バイトしたり買い物したりしないと絶対太るし^^;」

凌「その点、俺はパソコンの前から動かないからな。消費もせず、溜まっていく一方だ」

湊「何言ってんだよ。エネルギー消費しつつかりんくんとラブラブになれる素晴らしい方法あるだろ」

凌「…何故それを早く言わない」

佳「なになに?」

湊「そんなのセクロスに決まって…Σぐふっ」

遥「黙ってろ(-"-;)」

佳「え、あたしはいいと思うよ。今晩から実践してみなよ、壁に耳当てて全裸待機しとくわ<●><●>」

凌「お前まで全裸になる必要性がどこにある。…まぁ、一理あるな」

湊「一理どころか百理くらいあるぞ。そこに10キロランニングも付け足せば完璧」

凌「10キロだと。運動部でもないのに正気か小宮」

佳「今の時期はちょい寒いけど、ごはん食べたら二人で散歩でもしたら? 帰りにかりんちゃんに中華まんでも買ってあげてさ」

湊「ただしそれを半分こにされても絶対食うなよ;」

凌「なるほど。寒い日でなければ実践できるな」

湊「あとはまぁ、自分が食べるものをかりんくんにあーんして食べさせる(´∀`;)」

佳「そいで『お前の幸せそうな顔で俺も満たされた』とか言っとけば納得してくれるはず」

凌「そうか、その手があったな」

湊「かりんくんが作ってくれたおかずは残すとかわいそうだから、なるべくおかず食べて白米減らせ」

佳「そうそう、炭水化物そんなにとらなきゃ少しはましよ」

凌「お前たちがこれほど真剣に答えをくれるとは予想外だったが、参考になった。感謝する」

湊「うん、予想外ってのがちょっと腹立つけど許してやんよ(´ω`)」

佳「まとめると、
・食事後は散歩デート
・かりんちゃんにあーん
・白米控えろ
・ベッドで激しい運動
で、おk?」

凌「ああ」

湊「最後のやつ採用なのかwww」

凌「帰ったらいろいろ試してみる。邪魔したな」

湊「頑張れよ。成果が出るといいな」

佳「じゃ、あたしも帰るわ。全裸待機するから<●><●>」

湊「俺も最近寒いから外出なくなってきたし、ベッドでできる運動しよっと( ´艸`)」

遥「Σ///!?」

〜〜〜

湊「で? あれから何日か経ったけどどうよ」

凌「眠い」

湊「え」

凌「ただひたすらに眠いんだが」

湊「それはまさか…夜、例の激しいなんちゃらに取り組んでるせいか?(´ω`;)」

凌「ああ。とりあえず助言通りにしていくらか体重は減らせたが、毎日眠い(´д`)」

湊「いいじゃんかっ、夜が満足なら!(泣)」

佳「ぶー、今ほど壁薄いアパートを望んだことはないわ(´ε`)」

湊「でもさぁ、お前…けっこう性欲薄いほうじゃなかったか?;」

佳「そうよねぇ。えっちなんて月二回でいいとか言ってなかった?」

凌「それがどうも…な。何故かはわからんが」

湊「ふーん。ちなみに昨日の夕飯なんだったんだ?」

凌「昨日か。メインはカキフライだった」

佳「いーなぁ(´ε`)」

湊「一昨日は?」

凌「豚肉の生姜焼きと…山芋とオクラの和え物とか…」

湊「…え?^^;」

佳「その前は?」

凌「あまり覚えていないが…ニラと何かの炒めものと、アボカドのサラダと…」

湊「ちょ、食材www」

凌「? どうかしたか」

佳「あかんやつばっかww そりゃ元気よねwww」

凌「お前まで何を言っている」

遥「(´・ω・)?」

湊「いや、お前は普段が冷めがちだからいいと思うぞ。いっぱい食べてやれよ(笑)」

佳「かりんちゃんはたぶん何も考えずに作ってるのよね。うんうん、お幸せに!」

凌「? ああ…」


***
こうして凌かりは自分たちが何を食べたかなんて考えもしないまま今夜も励むのである(・ω・)


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