:: 記憶喪失湊と子はる3
2014.10.01 (Wed) 02:23

佳「ふーむ。やっぱ、記憶がないのは遥ちゃんが来るちょっと前からだったわね」

翼「そうだな。冬からの記憶がないらしい」

佳「ま、そのうちなんかの拍子に思い出すでしょ。じゃーねっ」

翼「うむ、私も帰るとするか」

遥「ばいばい(´・ω・)ノ」

佳「ばいばい遥ちゃん(´∀`)ノ」

遥「ん。……? みなと?(´・ω・)」

湊「……」

遥「みなと? みなと?(´・ω・`)」

湊「…え? あ、あぁ。どうした?」

遥「おまえこそ、へんだ。おなか、いたいのか(´・ω・`)」

湊「ううん。大丈夫、帰ろっか」

遥「うん……」

〜〜〜

ごそごそ

遥「?」

ごそごそ

遥「むにゃ…? なんのおと…」

湊「あ…」

遥「? おれの、くまのりゅっく…?(´・ω・)」

湊「起きちゃったか…」

遥「ふぇ…? なんで、おれのふく、りゅっくにしまってるんだ…? あっ、りょこうか(`・ω・)」

湊「……ずっと考えてたんだ。遥は…俺のそばには、いないほうがいいと思う」

遥「えっ……」

湊「記憶をなくした俺を、遥は一生懸命思い出させようとしてくれてる。それは嬉しいんだ。でも…」

遥「なんで…? おれ、ここにいたら、だめなの…?(´;ω;`)」

湊「違う! そうじゃないんだ。ただ…、遥の好みじゃないご飯しか作れなかったり、遥が喜ぶようなことがわからなかったり、そんな俺じゃ…遥が傷つくだけだ」

遥「ちがう、もん。おれ、みなとがおぼえてなくても、いいもん…っ(´;ω;`)」

湊「…もう、俺のことで遥にそんな顔させたくないんだ。だから…ちょっとだけ、綾さんのところに帰ろう? 事情は話しておくから…」

遥「やだやだっ! ぜったい、ここにいる…っ(´;ω;`)」

湊「頼むから、言うこと聞いてくれ。遥のこと、思い出したらすぐ迎えに行くよ。それまで、綾さんのおうちにいよう?」

遥「じゃあ…っ、おもい、ださなかったら…だせなかったらっ、ずっと…あえない、の…?(´;ω;`)」

湊「…それは……」

遥「ひっく…っ、そんなの、やだぁっ…! といれ、とじこもってやる…っ(´;ω;`)」

湊「! 待てっ」

遥「ひっく…ふぇ…っ(´;ω;`)」

湊「遥! 待てって!」

つるっ

遥「あ…っ(´;ω;`)」

湊「! 危ないっ」

ぎゅっ
ガタンッ

遥「!」

湊「いってぇ…」

遥「みなとっ! ふぇっ、あたま、ぶつけちゃった…っ(´;ω;`)」

湊「いたた…」

遥「みなと……っ、ふぇぇ…(´;ω;`)」

湊「ん…?」

遥「ごめん…っ、おれなんか…おれなんか、いないほうが、いいんだ…っ(´;ω;`)」

湊「…遥?」

遥「ふぇ…。……!」

湊「遥? なんでそんなに泣いて…」

遥「もっかい…(´;ω;`)」

湊「え?」

遥「もっかい、よんで…っ。おれのこと…はるかって、よんで…(´;ω;`)」

湊「…遥」

遥「ふぇぇ…みなとだ。いつもの、みなとっ(´;ω;`)」

湊「? どゆこと?^^;」

遥「みなと…っ、おかえり…ひっく…っ(´;ω;`)」

湊「? うん、ただいま…?」

〜〜〜

パタン

湊「まさか記憶を失ってたなんてなぁ。これ読むまで信じられなかったよ」

遥「これ、まえのみなとが、かいたやつ…」

湊「遥にめっちゃ謝ってるな。ごはんおいしくなくてごめんって」

遥「おいし、かった。でも…みなとのめしじゃ、ない(´;ω;`)」

湊「…そっか。ごめんな、いっぱい心配かけて」

遥「おれも、ごめ…っ。ぼーるあそび、してたから…(´;ω;`)」

湊「ほら、もう泣かないの。さっきからほっぺたまっかだよ」

ふきふき

遥「ぐすぐす……(´;ω;`)」

湊「寂しい思いさせちゃったな。今日はもう夜遅いから明日いっぱい遊ぼ。朝ご飯、遥の好きなポテトオムレツ作るから」

遥「ふぇぇ……っ、みなとすいっちっ、たっ(´;ω;`)」

湊「抱っこな。ほら」

ぎゅっ

遥「ちゃんと、おぼえてる…。おむれつも、すいっちも…ひっくっ(´;ω;`)」

湊「覚えてるよ。遥のことは何でも^^」

遥「うん……っ(´;ω;`)」

湊「すぐ怒るのに泣き虫で、ちっちゃくて優しくてかわいくて…大好きだよ。遥」

ちゅっ

遥「おれも…っ、すき…///」

〜〜〜

遥「さぎょーかいし(`・ω・)」

遥「これは、ぱんつ。ここのひきだし」

遥「これは、ずぼん。ここ」

佳「あら、どうしたの遥ちゃん」

遥「みなとが、くまのりゅっくにしまったふく、だしてる」

佳「やれやれ、あいつもわかってないわよねぇ。遥ちゃんはこんなに、あいつのそばにいたかったっていうのにさ(´ε`)」

遥「もう、だいじょーぶだ。きのう、いっぱいぎゅってした(´ω`)」

佳「さっそくラブラブしたんだ? よかったね^^」

遥「おむれつも、たべた。にっきも、いっぱいかいてた」

ぺらっ

『はるかへ
しんぱいかけて、ほんとうにごめんね。はるかがずっとかみさまにおねがいしてくれたおかげで、おもいだすことができたんだよ。ありがとう。これからも、いっしょにいようね。だいすきだよ』

遥「えへ……(/ω\)」

佳「なんかこっちまで照れてくるわ〜。快気祝いってことで来たけど、早めにおいとましたほうがよさそうね(笑)」

遥「みなと、だいすき…///」


***
かなり長引いてしまいましたが記憶喪失湊、完結です^^ 子はるはやはり書いてて楽しいですね〜、焼き芋とか書きたいです


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