:: 湊誕
2013.06.10 (Mon) 17:14

湊「ただいまー」

か「お帰りなさーい」

佳「ちゃんとお祝いの用意してあげたのよ」

翼「見たまえ。夏風家専属シェフに作らせたオードブルだ」

凌「それと、これがさっき完成したばかりのチーズケーキだ」

湊「へ? 作った?」

佳「そうよー、みんなでね。もちろん遥ちゃんも……あれ?」

か「どこに行っちゃったんでしょう」

佳「照れちゃったのね」

湊「遥ー? ただいまー」

壁|ω・`)コソッ

湊「ちょwww かわいいなエプロン」

か「桜井さんもとっても頑張ったんですよ、小宮さん」

凌「そうだな。砂糖をぶちまけた時はこの世の終わりのような顔をしていたが」

佳「まっ、結果オーライでしょ」

遥「ぅ……///」

湊「ありがとな。ケーキ作ってくれたんだ?」

遥「て、手伝っただけだ。だいたいはかりんが……」

湊「いいよそれでも。お祝いしてくれる気持ちは嬉しいから」

佳「ねー、とりあえず食べよ? これ見なさいよ、高そうなローストビーフっ」

翼「そうでもないぞ。デパ地下とやらで100g1000円だそうだ。リーズナブルじゃないか」

佳「ばっかやろこのボンボン! でも感謝するわ!」

か「ほぇ、食べたことないものがいっぱいですー」

凌「ああ。あっ、お前はこれを付けて食べなければ」

か「はーい」

湊「いや待て。それよだれかけ…」

凌「何を言うか。これは立派な前掛けだ」

佳「要はよだれかけでしょ。ほらほら小宮、平日だけどお酒なきゃ始まんないでしょ。飲みなさい」

湊「んー。遥は? 少しいる?」

遥「ん」

翼「私はワインにするとしよう。君も飲むかい」

遥「?」

湊「遥はやめとけ、悪酔いするから。その代わり俺が飲む」

佳「あたしもー。これ高そうだしってか高いんだろうし」

湊「かりんくんは?」

か「あ、ありがとうございます。でも今日は課題があるので遠慮します」

佳「そーなの? 大変ねぇ」

か「ええ、大半は終わってるんですけど見直しもしたいですから」

湊「んじゃほら、烏龍茶でいい? 守山も」

凌「ああ」

佳「てかあんたさ、祝われる側なんだからもうちょっと横柄にしてもいんじゃない?」

か「そうですよ。僕たちのことは気にしないで下さい」

湊「って言ってもなー、人の世話焼くのって染みついてるからどうにも……ほら、ここに手のかかる子供がいるし」

遥「誰が手のかかる子供だ」

湊「毎朝自分で起きられないのは子供っていうの」

遥「そ、そんなことない…」

翼「まぁ、気持ちはわかるさ。私も朝が苦手でね。目覚めの紅茶を飲まないとしゃっきりしないのだ」

佳「遥ちゃんは目覚めのちゅーだもんね」

遥「Σ!///」

湊「いつだっけ? "してくれなきゃ起きない〜"とかっておねだりし」

遥「してないっ!///」

か「ほぇー(もぐもぐ)」

凌「なかなか斬新だな」

佳「ナチュラルにかりんちゃん膝に乗せてるあんたがそれ言う……?」

凌「ん? ああ、気づかなかった」

か「ほんとですね! なんか座り心地がいいなって思ったら…」

湊「天然夫婦だ…」

翼「果たして天然という言葉で片づけていいのかい」

遥「………」

佳「あれ? 遥ちゃーん?」

湊「あ、やべ。そういえば酒飲んでたんだった」

翼「眠そうだぞ」

遥「ぅー……」

湊「遥? 大丈夫か?」

遥「ん……(ぎゅっ)」

湊「おおうっ」

佳「ほろ酔いhshs!」

翼「な、何という色気だ……ぐふっ」

か「目がとろーんってなってます」

凌「相変わらず酒に弱いな」

遥「みーなとー」

湊「は、はいハァハァ(*´Д`)」

佳「まだ名前呼んだだけでしょっ落ち着きなさい!」

か「でも桜井さんが小宮さんを呼んでるの、初めて聞きました」

翼「確かに。な、なら私のことも名前で……」

遥「んん……なつかぜ」

翼「……orz」

遥「んぅ……たんじょーび、おめでと……」

湊「あ、ありがとハァハァ。嬉しいよ」

佳「息整えろや」

湊「ルシこそスケブ構えんなよ」

佳「これが描かずにいられるか! 積極的な遥ちゃんktkr」

遥「あ、プレゼント……」

湊「え、ケーキ作ってくれたじゃん」

遥「ちがう……これ」

翼「ん? 酒の包装紙のリボンかい」

凌「まさかそれは伝説の…」

か「先輩?」

遥「ん……?こう…?」

か「あれ、リボンを首にかけるんですか」

佳「あ! あたしがさっきアドバイスしたやつっ」

翼「お前の入れ知恵か!;」

湊「遥……」

遥「ぎゅ……ん、できた…」

凌「あれは伝説の首かけリボン……その心は」

遥「俺のこと……あ、あげてもいい…」

佳「写真〜っ!(*´艸`)」

翼「うう羨まっけしからんぞ小宮!」

か「なるほどですー」

湊「え、何このご褒美俺明日死ぬの? 死亡フラグなの?」

遥「しんじゃやだあぁ(うるうる)」

湊「死んでたまるかぁあああ!」

佳「遥ちゃん、"そんなの無理だ…"って散々嫌がってたのにねぇ」

か「本当はきっと、小宮さんにおめでとうって言いたかったんですね」

湊「遥……ありがと。大事にするね」

遥「ん……///」

湊「あのさ、ルシたちもありがとう。で、せっかく祝ってくれたのに凄く言いにくいんだけど、遥とラブラブしたいから帰」

佳「帰んないわよ? あたしたちをさっさと追っ払ってえろいことしようなんて、ねぇ、夏風」

翼「当たり前だ。貴様のようなふしだらな奴に天使は任せられんぞっ」

か「えと、ごちそう…」

凌「まだ残っているからな。好きなだけ食べて帰るか」

湊「……じゃあ俺、まさかの生殺し?」

佳「んーまぁ、そうね」

湊「横柄にしろって言ったじゃん!」

佳「あたしたちの前でならいくらでもいちゃつきなさいよ。いいじゃない、かわいい子にぎゅってされながらの酒はおいしいわよ〜」

遥「ぎゅっ(抱)……おいし?」

湊「うああ美味いよすんごくおいしいよぉぉ!(/д\)」

佳「幸せそうで何よりだわ」

凌「涙を流すほど嬉しいとは、こちらも祝った甲斐がある」

湊「……お前ら絶対面白がってんだろ。おい、肩震えてんぞ守山」

遥「おこっちゃだめぇ…(うるうる)」

湊「ごめんなさいハァハァ」


***
この後は宴会だケーキだ片付けだと忙しく、その間に遥は疲れて寝てしまった模様。結局今回も据え膳で終わりました。そんなわけでおめでとう湊。
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