:: 肝試し
2014.08.03 (Sun) 23:34

湊「まったく…ルシの奴、勝手なんだから…」

遥「(´;ω;`)プルプル」

湊「遥? 歩ける?」

遥「帰る……(´;ω;`)」

湊「(かわいいぃぃ!) 大丈夫だって、ほら。手繋いでやるから」

遥「うう……(ぎゅっ)」

湊「(ちょ、涙目萌えwww)」

遥「は、早く歩けっ(/Д\)」

湊「はーい^^」

***

佳「おっ、やっと歩き出したわね(´ω`)」

翼「覗き見など悪趣味だぞ成島」

佳「とか言いながら、怖がってる遥ちゃんにハァハァしてんのどいつよ」

翼「げ、げふん。さ、私たちも隠れて進むぞ(´ε`*)」

佳「ふふん、脅かし要素は満載なんだから( ´艸`)」

***

湊「この寺、木が周りをぐるって囲ってるから昼間も割と暗いんだよな。裏は墓場だし」

遥「ひっ(/Д\)」

湊「かわいーなぁもう( ´艸`)」

遥「脅かすなっ(´;ω;`)」

湊「ただ暗いとこ歩くだけなんだし、そんな怖がらなくても」

遥「うー……(´;ω;`)」


佳「よしっ、こんにゃくいくわよ!」
翼「またベタなことを…´`;」

佳「棒にこんにゃく固定してっと。よっ…」

翼「どこを狙う気だ」

佳「とりあえず、後ろから遥ちゃんの腕あたりを…」

ぬるっ

遥「ひっ!?(/Д\)」

佳「ふふふ( ´艸`)」

翼「ちょっと哀れだな; すまない、桜井」

遥「な、なんだ今の…っ」

湊「? どうかした?」

遥「うぅ……ぬるぬるしたのが、べちょって…(´;ω;`)」

湊「どこ?」

遥「腕…」

湊「んー、なんだろな」

遥「ふぇ……(´;ω;`)」

湊「大丈夫だって。ほら、泣かないの。きっと気のせいだよ^^」

遥「う……(´;ω;`)」

湊「ささっと階段上って、お堂まで行ってお札取ってこよ? な?」

遥「(こくっ)」


佳「いじめすぎたかなーあはは(´ω`;)」

翼「やるなら小宮にしろ(´ε`)」

佳「そうしたいけど、あいつ全然怖がらないからつまんなくてさ」

翼「ま、いい。しばらく行方を見守……っておい! 勝手に進むなっ! 置いてかないでくれっ(´;ω;`)」

佳「(怖がらせて一番面白いのはこいつなんだけどなぁ…)」


湊「それにしても、遥はほんと怖がりだな」

遥「違う……。心臓に悪いのが、嫌いなだけで…」

湊「へー? じゃあ今日、ひとりで寝られるんだな?」

遥「Σう……」

湊「ひとりでトイレ行ったり、風呂入れる? 水場は怖いぞー(笑)」

遥「や、やだ……っ(´;ω;`)」

湊「もー、かわいいな( ´艸`)」

ぎゅっ

湊「こうしてれば怖くない?」

遥「……ん…///」

湊「そんなかわいく素直になられちゃうと…キスしたくなるなぁ」

遥「! そ、外だぞ…///」

湊「でも、こうやってぎゅってしてる時点で今更だろうし……ね? ほら…」

遥「んん……///」


佳「おいコラ発情すんな」

翼「あいつめ…所構わずあんな真似を…(-"-;)」

佳「そのラブラブ感が誰のおかげで成り立ってるのか、今一度知らしめてやろうじゃないの」

ガサガサッ

遥「Σ!? な、なんだ…」

湊「茂みのほうからだな」

ガサッ

遥「うう……(´;ω;`)」

湊「とりあえず逃げよう。ほらっ」

ぐいっ

佳「ちっ(´ε`)」

翼「逃げられたか」

佳「まぁいいわ。追っかけるわよ」


湊「さっきの、きっと野良猫かなんかが迷い込んだんだよ」

遥「野良猫……(´・ω・`)」

湊「うん。もう少しでお堂に着くし、早く戻ってルシたちに渡してやらないとな」

遥「ん…。……?」

湊「ん?」

遥「何か…聞こえる…(´;ω;`)」

湊「え? 何も聞こえないけど…」

『ろしてやる……ころしてやる…』

湊「あ、ほんとだ」

遥「だ、だれだっ(´;ω;`)」

湊「さぁ。合成した音声じゃないか?」


佳「ぎくっ」

翼「まぁ、小宮は私たちが脅かし役というのを知っているからな」

佳「せっかくYouTubeのやつ流してあげたのに(´ε`)」


遥「うう……も、やだ…(ぎゅっ)」

湊「よしよし。早いとこ引き返そうな。お札も取ったし」

遥「ん…(´;ω;`)」


佳「さって、あたしたちも入口まで戻らないとね」

翼「小宮たちより早く着かねばならないからな」

ぬるっ

翼「! おい成島、私にまで試すのはやめろ(´ε`)」

佳「は? 何がよ」

翼「そのこんにゃくだ。まったく…」

佳「ひゃっ! ちょっとあんたっ、何すんの!」

翼「私は何もしていないぞ! ………え?」

佳「……え? じゃあ…」

ガサガサッ

佳「!」

翼「ま、まさか……」

ガサガサッ!

佳「ひーっ!」

翼「お、置いていくな! ぎゃーっ(´;ω;`)」

ドタドタ
……ガサッ

か「先輩、こんなことしてよかったんでしょうか(´・ω・)」

凌「ま、いいだろう。実害はさほどないからな」

か「ほぇ…今度はぜひ、脅かす役じゃなくて肝試しするほうになりたいです(`・ω・)」

***

おまけ:帰宅後の湊遥

湊「そろそろ寝よっかな。テレビ消すぞー」

ひしっ(抱)

遥「俺も……寝る…///」

湊「(くっそかわいいなもう!)」

遥「お前が…怖くないように、仕方ないから寝てやる…///」

湊「はいはい、ありがと。ほら、おいで」

ぎゅっ

湊「夜中、トイレ行きたくなったら起こしていいからな」

遥「子供じゃない(`‐´)」

湊「じゃ、ひとりで行くんだな?」

遥「っ……う…」

湊「( ´艸`)」


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