:: 家族:「ありがとう」
2014.06.20 (Fri) 00:24

・遥がにょた、特に妊娠等の表現があります


遥「はぁ……。う…」

佳「遥ちゃん大丈夫? ここんとこ、体調悪いみたいだし(´・ω・)」

遥「ん…。昨日も仕事を、早く切り上げて帰ってきた」

佳「明後日あたり、ちょっとお休みもらって病院行ってみたら?」

遥「…でも……」

佳「大丈夫。あたし、その日の午後は暇だから病院まで送ってあげる。小宮は仕事だろうし」

遥「……ん。一度、見てもらったほうがいいかもしれない…な」

佳「そうそう。食べても戻しちゃったりするんでしょ? 胃腸炎も流行ってるし、感染性あったら大変よ」

遥「ん…そうだな。じゃあ、頼む」

佳「任せて。小宮に代わって、きっちり付き添ってあげるわ(´ω`)」

遥「病院は、夏風の…」

佳「うん、あのグループが仕切ってるとこね。前に風邪で行った時も、優しい女医さんだったし^^」

〜〜〜

遥「………は?」

女医「ですから、三ヶ月ですよ。経過も良好ですし、お体を大事になさって下さいね^^」

佳「よかったー。ねっ、遥ちゃん!」

遥「あ、あぁ……」

佳「もー、びっくりし過ぎだよ^^; 先生、ありがとうございましたー」

女医「はい。では、また定期検診にいらして下さい」

遥「……まさか…」

佳「まさかだよねぇ。でもよかったじゃん、あたし嬉しいよ^^」

遥「……」

佳「遥ちゃん?」

遥「あいつは……喜んで、くれるか…」

佳「そんなの決まってるじゃない! 大丈夫だよ、だって小宮の子でしょ?」

遥「そ、それは当然…まぁ…///」

佳「それより遥ちゃんは? 嬉しくない?」

遥「嬉しい…けど今は、なんだか不思議で…」

佳「確かにね。自分の中にもうひとりいるって考えられないよねぇ」

遥「ちゃんと…元気に、生まれるかどうかも心配で…」

佳「もー、最初からそんなこと考えたって始まらないよ。今は喜んじゃおうよ、ね?^^」

遥「……ん…///」

〜〜〜

湊「ただいまー」

遥「お…かえり」

湊「ん、どうしたの? そんな、ドアに隠れるみたいにしちゃって(笑)」

遥「別に……///」

湊「あ、そうだ。ルシが病院連れてってくれたんだってな。具合、大丈夫か?」

遥「今日は…落ち着いてる」

湊「そっか? しっかし、厄介な風邪にでもかかったのかなぁ…」

遥「そ、そのことで…話がある」

湊「へ?」

遥「……実は…に、んしんしてる…って…」

湊「にんしん?」

遥「だから…こ、子供ができたんだって……っ///」

湊「Σ!?」

遥「……///」

湊「……ほんとに?」

遥「今日、ルシが…もしかしたらって、婦人科に行ってみたら…三か月、って診断…され、て///」

湊「………」

遥「…嫌…か……?」

ぎゅっ

遥「!」

湊「やったーっ^^」

遥「え…」

湊「子供かぁ、楽しみだな。性別はまだわかんないけど、どっちにも合うような名前考えたいな。あ、それと遥の服買わないと。じきにお腹おっきくなるだろうし…」

遥「お前……嬉しい、のか?」

湊「? 遥は嬉しくないの?」

遥「だ、だって……二人きりの生活が楽しいって、言ってただろ…」

湊「そりゃ、遥とのラブラブ生活は楽しいよ。でもそこに、俺と遥に似た子供が加わるんだ。楽しくないわけないと思わない?」

遥「……///」

湊「ありがとう、遥。この子、頑張って一緒に育てようね。俺、なんでもするから無理しちゃだめだぞ?」

遥「っ……う…(´;ω;`)」

湊「ほら、泣かないの。お母さんが泣いてたら、子供が心配しちゃうよ?(笑)」

遥「ひっく……っ(´;ω;`)」

湊「せっかく神様が授けてくれた子なんだから、来てくれてありがとうって俺たちが感謝しなきゃ。な?」

なでなで

湊「ありがとな。遥のところに来てくれて」

遥「ん……。よかった…///」

湊「ん?」

遥「子供ができたこと、と……み、なとが…喜んだ、から…///」

湊「久しぶりに名前呼ばれたな(笑) …二人で、大事に育てていこうな。この子がいつか、俺たちの間に生まれてよかったって思えるように」

遥「ぅん……///」

〜〜〜

こ「おれ、うまれたときどんなかんじだった?(´・ω・)」

湊「小春はすごく元気な子でな、泣き声が廊下中に響いてたよ。落ち着いたら、腹減った!って感じで母乳飲んでた(笑)」

み「わたしは?」

湊「三春は逆にちっとも泣かなくて、看護婦さんが三春に謝りながらほっぺ叩いて泣かせたんだよ^^」

み「なんでなかせるの?」

湊「泣いて初めて呼吸するんだ。口を開けて、わーんって」

み「そっか」

湊「でも三春がお腹にいるとき、お兄ちゃんはずっとお腹撫でてくれてたよ。早く出てこい、って」

み「おぼえてない…(´・ω・)」

湊「そうだよな(笑)」

遥「小春は食べ物に関してなら成長が早かった」

湊「確かに。ミルクもあり得ないくらい飲んで、歯もにょきっと生えて、あっという間に自分でスプーン持って食べ始めたな」

こ「へへ(´∀`)」

湊「その代わり、しゃべったり歩いたりするのは三春のほうが早かったよ」

こ「えっ」

遥「物の名前を覚えたりするのもだ」

み「ふふ。おにーちゃんにかった(´ω`)」

こ「おあいこだろ、ぶー(´ε`) …おれとみはるがうまれたとき、うれしかった?」

湊「嬉しかったよ。二人とも、元気に生まれてきてくれて。パパの人生では、嬉しいことランキングのベスト2かな」

み「べすとわんはなに?」

湊「そりゃ、ママと結婚できたことだよ^^」

遥「……馬鹿///」

こ「やっぱりそーか(´・ω・)」

み「あいかわらずね」

湊「ママに限らず、女性は本当に強いんだなって思ったよ。子供産むのも命がけなんだから」

こ「おれ、てれびでみた。しんじゃうあかちゃんもいるし、ままもしんじゃうかもしれないの(´;ω;`)」

み「ふぇ……(´;ω;`)」

湊「そうだな。だから、小春と三春がこうやって生まれて、健康に育ってくれて本当に嬉しいし、頑張って二人を産んだママには感謝の言葉しかないよ。ありがとう^^」

遥「ふん…///」

湊「いいか、小春。小春が将来結婚したら、お嫁さんと子供のためにしっかりお金を稼いでやるんだぞ。仕事もだけど、家族を大事にするのが男の役目だ」

こ「りょーかい(`・ω・)」

み「わたしはぁ?」

湊「三春はお嫁になんか行っちゃだめ。パパ寂しい。泣いちゃう(´;ω;`)」

遥「おい;」

湊「ね、一回でいいから"パパと結婚する"って言ってよ三春(´;ω;`)」

み「いやよ」

湊「(´;ω;`)ブワッ」

こ「おれもみはるはやだ。こまかいから(´・ω・)」

み「なんですって(`Д´)プンプン」

湊「遥ぁ、やっぱ俺には遥しかいないよ(泣)」

遥「はぁ……;」

ぎゅっ

湊「大好き。何年経ってもそれは変わらないからね」

遥「! ……///」

こ「ぱぱずるいぞー、おれもぎゅってする(`・ω・)」

み「わたしもー」

湊「もー、しょうがないな(笑) ……ありがとな、二人とも」


***
相変わらずこの家族は毎日幸せです(´ω`)



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