:: 突撃!隣の晩御飯(小宮家)
2014.06.15 (Sun) 00:10

佳「どうもこんばんは、リポーターの佳奈子でっす。今宵も絶品ごはんを求め、噂のお宅にやって参りましたっ(´∀`)」

翼「ふ、私を唸らせる料理がたかがアパートの一角に住む庶民に作れるものか」

佳「じゃあたしひとりで行くわ。ばいばい」

翼「ちょっ待て! 私も行くうう!(泣)」

ピンポーン

湊「はいはい」

佳「我々を出迎えてくれたのはこの方、とあるアパートの二階にお住まいの小宮氏です。ただ今愛しの恋人と絶賛同棲中のまごうことなきリア充であります」

湊「いやぁ(´ω`*)」

佳「あたしとしてはそっちの話も十分おいしいんですが、本題に入るとしましょう。うん、玄関先で既にいい匂いが漂っています。腹減ったぁ」

翼「これは揚げ物の匂いだな」

佳「ではリビングにお邪魔しましょう。おおっとかわいい子発見!<●><●>カッ」

遥「……;」

翼「比類なき美しさだな!(*´Д`)」

佳「じゃ、早速お話を伺いましょう。あたし隣っと」

翼「では私は反対側の隣だっ」

遥「;」

佳「いつも食べてるごはんはおいしいですか?」

遥「ん……///」

佳「デレktkr。特に好きな料理はなんですか?」

遥「唐揚げと、ポテトサラダ…//」

佳「かんわいい。どうやら今日のおかずもそれのようですし、毎日楽しみですねこりゃ( ´艸`)」

湊「できたぞー」

佳「お、彼氏の料理が完成したようです。ではリポートしちゃいますよ!(´ω`)」

翼「まずは米だ。これは二人の地元で取れるもののようだな。実家から送ってもらうらしい」

佳「特徴は米の甘みが強いこと。もち米は粘りも大事ね」

翼「ん、もち米だと?」

佳「炊飯器を開けてごらんなさいな」

翼「? ど、どこが開くのかわからん;」

佳「あーもう。ほら」

パカッ

翼「おお! これは炊き込みご飯ではないか!」

佳「人参、ごぼう、油揚げなど具だくさんの炊き込みご飯。これぞおばあちゃんの味っ」

湊「いやまだ二十歳なんだけど」

佳「で、調味料は何を入れてるの?」

湊「まず醤油、みりん、出汁…あとは内緒。炊き込みご飯はもち米を混ぜるともちもちしておいしいよ」

佳「くうっ。でも醤油の香ばしい匂いがたまりません。しゃもじで混ぜると、底にはおこげが!」

翼「おこげだと!(;´Д`)」

佳「ごぼうは笹掻き、油揚げは湯で油抜き。下拵えも完璧のようです」

翼「さすが主夫だな」

佳「では頂きましょう。むぐむぐ…うまい! 出汁も効いています。優しい味わいですね」

翼「うまいぞ! これが庶民のご馳走か!」

佳「続いて副菜に参ります。これは…ほうれん草の胡麻和えですね。健康によさそうです」

翼「ほうれん草嫌いだ(´・ω・`)」

佳「ぐだくだ言わないで食べんかい!」

翼「むぐ! う、うまい! なんだおいしいじゃないか」

佳「安定のほうれん草ですね。しっかり鉄分補給しましょう」

翼「次はこのポテトサラダだな」

佳「ポテトサラダは作り方がご家庭によってだいぶ違いますよね」

翼「そうなのか?」

佳「じゃがいものゴロゴロ感を残す派、しっかりペースト状にする派などなど。フルーツを入れたりもしますよ」

翼「なるほどな」

佳「これはゴロゴロとペーストの中間ですね。程良くじゃがいもの感触が残っています」

湊「薄く輪切りにしたきゅうりは、塩もみして水分を抜いておくよ。混ぜやすいから」

佳「きゅうりの他には、人参やハムなどが入っていますね」

翼「サラダの下にレタスを敷き、周りをミニトマトで飾っているぞ」

佳「このミニトマトは自家栽培なんですよね?」

遥「ん。ベランダで、育ててる」

翼「甘くてうまいな」

佳「受っこちゃんの愛を彼氏より豊富に含んでますからね」

湊「おい(´ω`;)」

佳「それはさておき、こちらを見て下さい。ん、これはもしや」

翼「ええっと…ひじきか?」

佳「またもやおばあちゃんの定番が。お店で売ってるひじきを、細切りの人参や油揚げと共に醤油などで軽く煮たものですね」

湊「炊き込みご飯の材料が余っちゃってさ」

佳「なるほど。うん、安定のおいしさです」

翼「この、大根と人参はなんだ?」

佳「ピーラーで薄く剥き、細く切った大根と人参を和えてますね。おそらく酢の物です」

翼「酢か。私はあまり好まないが健康にはいいのだろうな。そして…味噌汁か」

佳「具は貝ですね。これはしじみですか」

湊「うん。遥が好きなんだ」

佳「ずずーっ。うめぇ」

翼「貝の出汁はやはりうまいな」

佳「ところでこちらのお味噌はどこの…」

湊「綾さんの知り合いの人が作ってるらしくて、送ってくれるんだ^^」

遥「ん」

佳「手作り味噌っていいですよねぇ」

湊「出汁はにぼしの腸を取って、それから…」

佳「Σえ、まさかのにぼし出汁…。出汁の素で済ましちゃいますよ(゜゜)」

翼「うむ、よくわからんがあの顆粒のやつだろう?」

佳「下拵えに余念がありませんな。これもかわいい恋人のためと思えば苦じゃないはず。で、メインが」

翼「桜井が愛してやまない鶏の唐揚げだな」

佳「もはや肉が嫌いでなければ嫌いな人はいないだろう、定番おかずの唐揚げですね。あたしも大好きであります(`・ω・)」

翼「これも様々なレシピがあるのだろうな」

佳「材料や調味料、揚げる時にまぶす粉の種類でかなり変わりますね」

湊「うちは生姜と醤油、あとみりんとか。粉は片栗粉と小麦粉混ぜてるよ」

佳「へー、混ぜるのもありですか。卵や味噌、にんにく入れるおうちもありますよ」

湊「鶏は柔らかいもも肉。調味料にしばらく漬け込んで、粉をまぶして二度揚げしてる」

佳「揚げ方もいろいろありますね。あ、トッピングはどうですか?」

遥「大根、おろし」

湊「遥は大根おろしにポン酢かけるの好きだよ。もちろんそのままとか、レモンもありだけど」

佳「むしゃっむしゃっ」

翼「もぐもぐ」

湊「おいリポートしろ」

佳「もう我慢できぬっ! リポートなんか知るかっ」

翼「うまいぞこの唐揚げ! こんなにカラッと揚げられるとは!」

佳「サラダうんめぇぇ! ご飯お代わり!」

翼「わ、私もだっ」

湊「^^;」

遥「;」

佳「味噌汁お代わりっ」

翼「ん、ひじき意外とうまいな!」

湊「…ま、これだけがっついてもらえるのは嬉しいけどな。どう? 遥」

遥「ぅ……うまい…///」

湊「やったー(´∀`)」

ぎゅっ

湊「遥がおいしいって言ってくれるなら、毎日ご馳走作っちゃうよ^^」

佳「作ってぇぇ! あたしなんかここ三日くらいカップ麺しか食べてないのぉぉ!(´;ω;`)」

翼「私だって庶民料理好きなんだぁぁ! 材料は買ってくるから作ってくれぇ!(´;ω;`)」

湊「遥にしか作る気ないから無理だな。じゃ、今回のリポートはここまで。またね〜^^」

佳「うわーんっ(´;ω;`)」


***
腹減った…(´д`)
凌かり編も書きたいな


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