:: 記憶喪失湊と子はる
2014.05.26 (Mon) 00:58

湊「遥ー、守山にボールもらったからって部屋の中で走っちゃだめだぞ」

遥「(´ω`)♪」

湊「聞いてない^^;」

遥「ぼーる、ぽいっ」

ころころ…

遥「まてー(`・ω・)」

どんっ

遥「Σふにゃっ」

湊「! 危な…っ」

ばさばさっ!

遥「ん……? あっ(゜゜)」

湊「いたた……」

遥「ふぇ、みなと……たんすからおちてきたほん、あたまにあたったのか(´;ω;`)」

湊「いてー。なんだこれ…本の角か(w_-;)」

遥「ふぇぇ…おれのこと、かばって……ふぇっ、ごめん。おれが、ぼーるおいかけてたんすにぶつかった、から…(´;ω;`)」

湊「ん……?」

なでなで

遥「いたいの、とんでけ。とんでけ(´;ω;`)」

湊「………誰?」

遥「ふぇっ、おこってるのか。ごめん、ごめんするから…(´;ω;`)」

湊「いやあの、別に俺怒ってないけど…君、誰?」

遥「え……」

〜〜〜

佳「どしたの遥ちゃん、電話かけてくるなんて。小宮がおかしいってどゆこと?」

湊「おー、ルシじゃん」

佳「? 普通だけど?」

遥「ちがう。みなとじゃ、ない(´;ω;`)」

湊「あのさ、ちょっと訊きたいんだけど」

ひょいっ

遥「だっこっ(´;ω;`)」

ぎゅううっ

湊「いたた。あのさ、このちっこいの誰?」

佳「は?( ´_ゝ`)」

湊「だから、こいつ。さっきから、はるかってしか言わないし」

遥「おれ、はるか! なんかいいえば、きがすむんだ。まだ、おこってるのか…(´;ω;`)」

佳「? 小宮…遥ちゃんが何したか知らないけど、そうやって騙すのはいただけないわよ(´ε`)」

湊「ちょっ、騙してんのはルシとこいつのほうだろ。俺はこんな子知らないぞ」

佳「はぁ?;」

遥「おれのこと、しらないやつっていってる…ぐすっ(´;ω;`)」

佳「………とりあえず、話はみんなを呼んでからね」

〜〜〜

凌「小宮。貴様…こんな愛らしい生物をたぶらかしておきながら今は忘却の彼方だと? いい加減にしろ( ̄_ ̄メ)」

佳「いや、問題はそこだけどそこじゃないから」

凌「お前のような不届き者には預けておけない。よって子はるは今日から俺の家に…」

遥「やだ(´;ω;`)」

凌「Σ(゜д゜||)ガーン」

翼「つまり、なんだ。小宮は降り注ぐ本からはるかを庇ったことで頭を打ち、はるかだけの記憶がなくなったと」

か「ほぇ……そんな部分的な記憶障害ってあるんでしょうか(´・ω・`)」

佳「うーん; でもあたしたちのことははっきりわかってるし。なんでだろ…」

遥「みなと、みなと。おれ、はるか(´;ω;`)」

湊「わかったわかった^^; ほら、泣くなよ」

遥「だって、おれのせいだ。おれが、ぼーる…へやのなかで、あそぶから…(´;ω;`)」

佳「遥ちゃんのせいじゃないわよ。遥ちゃんに怪我があったほうが心配だし」

湊「そうそう。まぁ、子供に怪我させるなんてあっちゃいけないことだしな。……守山、お前いい加減立ち直れよ^^;」

凌「しばらく放っておいてくれ(T_T)」

遥「りょーや。ぼーる、ありがと(´・ω・)」

凌「Σ(゜д゜)」

佳「あんたはいったい何しにきたのよ(´д`)」

凌「無論、親友の危機を救うためだ(キリッ」

か「わぁ、さすが先輩です^^」

翼「今までのシーンを見ておきながらそう言える君こそさすがだぞ(´`)」

凌「子はるだけの記憶について、俺は少々気になることがある。…小宮、今日は何日だ」

湊「へ? んー……夏っぽいし、6月くらい?」

凌「西暦は」

湊「20XX年だろ」

佳「!」

か「あ……」

湊「へ?」

佳「今は20XY年よ」

湊「えっ……(゜゜)」

翼「なるほど。そういうことか」

凌「ああ。つまり小宮は子はるの記憶だけが抜けたわけではない」

か「はるかくんに会う前の時点の記憶しかないんですね」

佳「ってことは。小宮、近代文学のT先生が結婚したの知ってる?」

湊「えっ、マジかよ。めちゃくちゃ授業態度に厳しい人が?」

佳「うん、やっぱり。その人が結婚したの、遥ちゃんが来るちょっと前なの」

遥「…あ。みなと、おばあちゃん、しってるだろ」

湊「?」

遥「さくらい、あやこ。おれの、おばあちゃん」

湊「えっ! お前、綾さんの孫なのか(゜д゜)」

凌「どうやら確定のようだな」

佳「そうみたいね」

か「でも、ちょっと安心しました。忘れてしまったのがはるかくんのことだけなら、悲しすぎます(´・ω・`)」

翼「しかし、これからどうするんだ。小宮の親や、綾子氏にどう言えば…」

佳「でも、本が当たったくらいで飛ぶ記憶よ? すぐに戻るんじゃないかな」

凌「科学的な根拠はないが、おそらくそうだろうな。しばらく様子を見てからか」

か「大丈夫ですよ。あんなにかわいがってたはるかくんのことです、きっとすぐに思い出せます^^」

湊「遥……」

遥「ん?(´;ω;`)」

湊「ごめんな、いろいろ迷惑かけて。遥のこと、思い出せるように頑張るから」

遥「めーわくなんか、かけてない。おれも、がんばる(´;ω;`)」

湊「ありがと^^」


***
続く。


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