:: 初夏
2013.06.02 (Sun) 20:50

遥「……」

佳「遥ちゃんどうしたの? なんか物々しい雰囲気で参考書に向き合ってるけど」

湊「中間試験が何教科も重なっちゃったんだって」

か「そうなんですか……大変ですね」

佳「あたしは今回レポートだけかなぁ」

湊「俺も」

翼「いいね君たち。私は四つもテストさ」

湊「遥は六つだとさ」

佳「うわかわいそー」

湊「あの分だと今夜あたり夜更かしだな」

凌「あまり根を詰めないほうがいいと思うが」

湊「俺もそう思うけど、きっちりやらないとだめらしいんだよ」

遥「夜中までやらないとやった気がしない…」

佳「なんてえらい子なの」

湊「いやもうさすがのMっていうか…そこまで自分追いつめなくてもいいのに」

遥「うるさい!」

翼「私も少し見習うとしようか。桜井、隣で勉強してもいいかい?」

佳「出たわねドM」

翼「何を言うか! ったく……君たちも少しはやったらどうだい」

佳「テストより次のイベントの新刊が優先なのよ」

凌「それでよく進級できたものだな」

佳「んだとぉぉ!」

か「ほぇ……じゃあ僕も宿題しまーす」

湊「えらいな」

か「あの、夏風さん。後で有機化学を教えてもらってもいいですか?」

翼「ああ、いいとも」

佳「Σえっ、あんた教えられんのっ?」

翼「何を言うかい。私は薬学部だぞ」

か「有機は専門ですよね」

佳「へー」

湊「まぁ誰にでもとりえの一つくらい…」

翼「聞こえてるぞ小宮!」

凌「(´・ω・`)ショボンヌ」

湊「ちょww 何だよ守山」

佳「かりんちゃんに構ってもらえないからでしょ」

湊「はは、そっか。んじゃさ、みんなの勉強が捗るようになんか作るか。守山手伝えよ」

凌「ああ」

佳「あたしはー?」

湊 凌「おとなしくレポートやれ」

佳「えぇー。てかハモんないでよ」

遥「ふらふら ぱたっ(倒)」

佳「あ、遥ちゃんっ」

湊「疲れたんだろ。朝からその調子なんだから」

佳「大丈夫? 少し休んだら?」

遥「ぅ……」

湊「はーるか。よいしょっと(体起こす)」

遥「ん…」

湊「だいぶ疲れてるんじゃないか? ……ってルシ。なんでスケブ構えてんだよ」

佳「いいから続けなさいよ」

湊「はいはい……ちょっと休も? もうおねむなんだろ」

翼「お、おねむ……はぁはぁ」

佳「夏風うるさい」

遥「ん〜……(首振る)」

湊「このまま続けたって効率悪いじゃん。寝ておいで」

遥「ん……じか、ん…」

湊「ん?」

遥「…いち、時間で起こせ……」

湊「ん、わかった。ほら掴まって」

佳「きゃっほうお姫様抱っこ!hshs」

湊「んじゃ運んでくる」

か「はーい」

佳「そういえば遥ちゃんって、日焼けするから外だと長袖だけど室内なら半袖着るのね」

翼「もう初夏だからな。エアコンつけっぱなしでもいいくらいだ」

佳「ふふ、遥ちゃんのハーフパンツが見られるのもお家だからよね。生足生足♪」

翼「はっ……はぁはぁ」

湊「おい。なに二人で息荒くしてんだよ」

佳「だってぇ、遥ちゃんはめったに肌見せしないからぁ」

湊「? そーか?」

佳「あんたはそりゃ、いつも裸見てるからでしょ」

翼「けしからんぞっ」

湊「んでも、遥って部屋着いっつも同じだからなぁ」

か「さっきの服ですか?」

湊「そう。だいたいTシャツにハーフパンツ。まぁ夏ならみんなそういう……」

凌「どうした」

湊「お前ほどシャツにハーフパンツが似合わない奴もいないよな」

佳「あぁ……確かに幻滅するわー」

翼「ちょっと待て、なら私だってそうだろう。高貴な私が庶民の…」

佳「あんたは庶民のほうがお似合いよ」

湊「守山はもはや部屋着が浴衣だろ」

か「ご実家はそうですよね」

凌「そうだな」

佳「浴衣かぁ。遥ちゃんの浴衣見たいなー」

翼「わかった。オーダーメイドで頼んでおく」

か「オーダーメイド…」

湊「浴衣はいいよなぁ(脱がせやすくて)」

佳「いいわねぇ(脱がせやすくて)」


***
試験勉強に全力を注ぐ遥は間違いなくドM←
浴衣は夏に着せよう。着せて脱がせよう。
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