:: ペンギン
2014.03.26 (Wed) 21:47

遥「何見てる」

湊「ん? 番組表」

遥「番組表……?」

湊「遥、今のテレビはリモコンのボタンで番組表見れるんだよ」

遥「それくらい知ってる……(怒)」

湊「あ、なんで番組表を見てるかってこと? なんかね、今日動物の番組やるらしいんだ」

遥「……? そんなに、動物…好きなのか」

湊「んー、まぁ好きか嫌いかって言われれば好きだけどね。ほら、見て」

遥「ん…?」

湊「ペンギンの生態について」

遥「ペンギン…」

湊「ペンギンだよペンギン。かわいいじゃん」

遥「かわいい……?( ̄_ ̄#)」

ピッ

湊「ほらぁ! うわあああかわいいぃぃぃ(/ω\)」

遥「Σ!?」

湊「見てよこのよちよち歩き! ぐうかわぁぁぁ(;´Д`)ハァハァ」

遥「(なんだ…こいつ;)」

湊「短足で両手をぴょこってして歩いてるううう(/ω\)」

遥「別に…そこまでかわいくない…だろ」

湊「かわいいじゃん! もう飼いたいよペンギン!」

遥「むっ……(`‐´)」

湊「よちよちしてるうう! はぁはぁ!」

遥「……おい」

湊「なに? あっ、鳥居くぐってるうう! くそ、かわいいぃぃっ( ´艸`)」

遥「……消すぞ」

湊「えっ、なんで?(゜゜)」

プツッ

湊「あ"───っ!(´;ω;`)」

遥「ふん」

湊「ちょっ、何してんだよ! 付けてよぉぉ(泣)」

遥「嫌だ」

湊「お願いぃ(泣)」

遥「しつこい!(`Д´)」

湊「だってぇ……ペンギン…(´;ω;`)」

遥「……もういい」

ぷいっ

遥「勝手に、見てろ……」

バタン

遥「……たかが鳥に…」

遥「…ぐすっ……」

遥「あんな……ペンギンなんかに…(´;ω;`)」

ガチャ

湊「遥」

遥「Σ」

湊「ごめんな」

遥「ぺ…ペンギン…見てればいいだろ……」

湊「もう終わっちゃった。十分だけだったし」

遥「……ふん…」

湊「ね、拗ねてる?」

遥「拗ねてない」

湊「ううん、その言い方はもう拗ねてるよな^^;」

遥「うるさい!」

湊「さっきの十分はペンギンに夢中だったけどさ。俺は実際、ペンギンより遥と暮らしてるわけだし……残り二十三時間五十分は、遥と一緒にいたいと思うよ」

遥「……そんなこと…」

湊「第一、俺がペンギン好きなのって遥みたいだからなんだけど…」

遥「は……?」

湊「なんか頼りなくて、いつも転んでそうで…手、引いてあげないと迷いそうだし困っちゃいそうだし」

遥「似てない!(`Д´)」

湊「えー。そっかなぁ…」

遥「あんな…短足……」

湊「あ、そこは似てないから大丈夫(笑)」

遥「そこだけじゃない…(怒)」

湊「まぁまぁ。かわいさは遥のほうがずっと上だから」

遥「Σ」

湊「ペンギンはね、たまに見たくなるかわいさなんだ。遥は、ずっと隣で見てたい」

遥「っ……///」

湊「ね? わかってくれた?」

遥「……ふん…///」

湊「じゃ、明日までの二十三時間と五十分、一緒にいようね」

遥「いてやっても……いい…///」

湊「あ、でもペンギン番組はこれからも見せてね?」

遥「え」


***
「ピングーには萌えないんだ」の湊でした


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