:: お弁当と子はる
2014.02.13 (Thu) 17:45

湊「それじゃ、頼むなルシ。遥、いい子にしてるんだぞ」

遥「ん。いって、らっしゃい(ふりふり)」

湊「かわいいなーちくしょぉぉ(´;ω;`)」

佳「遅刻するわよあんた」

湊「はっ。やばいやばい、行ってきますっ」

バタン

遥「……いっちゃった(´・ω・`)」

佳「最近忙しそうよねー。まっ、夕方までお姉ちゃんと遊ぼ(´ω`)」

遥「あそぶ」

佳「そういえば、今日はお昼持ってきたんだっけ。来る途中で買ったの? それともお弁当?」

遥「みなとの、べんとう(´・ω・)♪」

佳「いーな、あたしにも作ってほしいくらいだわ。うう、なんかお腹すいてきたね。ちょっと早いけどお昼食べよっか」

遥「ん(`・ω・)」

がさがさ

佳「あらかわいー。クマのお弁当箱なのね」

パカッ

佳「わー、ものすっごい凝ってるぅぅ(´ω`;)」

遥「たまごと、からあげと、にもの」

佳「よかったね、遥ちゃんの好きなものいっぱいで」

遥「こっち、おにぎり」

佳「あ、ほんとだ。さすがにちっちゃいわね(笑)」

遥「るしは…なにたべるんだ」

佳「んー、めんどいからカップ麺でいっかな(´∀`)」

遥「かっぷめん…」

佳「うん、あんまりよくないんだけどね。料理も面倒だからちょっと食べちゃお^^;」

遥「かっぷめんて…なに?」

佳「えっ、遥ちゃん知らない?」

遥「しらない…(´・ω・)」

佳「こうやってふた開けて、調味料入れてお湯を注ぐ!」

遥「おゆ…(゜゜)」

佳「そして待つこと三分!」

〜三分後〜

佳「ラーメンのできあがり!」

遥「すごい…(`・ω・)」

佳「まぁ、お手軽にできるぶん味もそこそこだけどね。いっただきます!」

遥「いただき、ます」

パクパク

佳「うん、食べ慣れた味だわ(`・ω・)」

遥「(´ω`)モグモグ」

佳「小宮もよく作るわね、全然手抜いてないわ^^;」

遥「て、ぬく…?」

佳「手抜きっていうのは、てきとーにやっちゃうことよ。小宮はちゃんと作ってるなーって。遥ちゃんが大事だからねぇ」

遥「だいじ……(´・ω・)」

佳「ていうかちっちゃいフォークでちまちま食べてんのかわいいぃぃ。写真撮っていい?」

ガチャッ

凌「なんだと」

佳「どんな地獄耳してんのあんた。スマホ構えてとんだショタコンね」

凌「俺はただ成長日記の一ページとして記録しているだけだ。あっ、ミニトマトは一口で食べたほうがいい。汁が飛ぶ」

遥「ん、わかった。あむっ」

凌「よしよし(カシャッ)」

佳「やめい。不法侵入した挙げ句なにやってんの」

凌「よく見ろ。俺が立っているのは公共の場所である廊下だ」

佳「ドア開けて写メんなぁぁ! 通報されろこんちくしょうっ(`□´メ)」

遥「べんと、うまい……(´ω`)」

か「あれ? 先輩どうしたんですか? お写真……えっ、成島さんのおうちを撮っ…(OoO;)」

凌「いや、子はるが来ていてな」

か「あっ、はるかくんですか。なるほど」

佳「やっほーかりんちゃん。このショタコン追っ払ってくれない?」

凌「俺が通報されたくなければ家に入れろ」

佳「どんな脅しよ。むしろあんたの部屋に行かせろ」

凌「子はる付きなら考えてやろう」

佳「遥ちゃん付きで昼ご飯サービスなら考えてやろう」

凌「……いいだろう。かりん、茶漬けレベルでいい。成島に何か食べさせてやれ」

か「ほぇ、お茶漬けでいいんですか?」

佳「もっとちゃんとしたのよこせぇぇ」

か「えと、じゃあ炒飯と卵スープでどうでしょう。今、材料買ってきたので^^」

佳「かりんちゃんマジ天使(´;ω;`)」

凌「廃棄寸前のものでもよかったんだが…」

佳「んだとコルァ。遥ちゃん、せっかく食べてるのにごめんね。あっちのお部屋行こ?」

遥「ん(`・ω・)」

〜〜〜

凌「凝った弁当だな。小宮が作ったのか」

遥「ん。じゅーすは、いっしょにおれんじしぼった(`・ω・)」

凌「そうか、頑張ったな(´`*)」

か「できましたよー。はい、成島さん」

佳「うわぁい米だ! 大盛りきゃっほーっ」

凌「……お前、さっきカップ麺をたいらげたばかりだろう」

佳「あんなのおやつだもん。んー、おいし〜(´ω`)」

か「はい、先輩もどうぞ^^」

凌「ああ」

か「はるかくんはお弁当あるからいらないかな?」

遥「たまご、すーぷ…(´・ω・)ジーッ」

か「スープ飲む? じゃあ持ってくるね」

佳「あああ生き返るうう。やっぱ麺類はだめよね、すぐお腹すいちゃって」

凌「´`…」

か「はい、卵スープ。熱いから気をつけてね」

遥「ふー、ふー……うまい(`・ω・)」

佳「ほんとおいしーわ。かりんちゃんいいお嫁さんになれるわよ〜」

か「お、お嫁さんですか…^^;」

遥「けぷっ(´・ω・)」

凌「食べ終わったのか」

遥「ん。ひるね、する…( _ _)ウトウト」

か「あ、こっちに座布団あるからおいで? 毛布はこれでいいかな」

遥「んん…(もぞもぞ)」

か「お休み^^」

遥「すー…( _ _)」

凌「いい眺めだ(カシャッ)」

佳「撮んなっ(`Д´)」

〜〜〜

遥「むにゃ……?」

か「あ、はるかくん起きた?」

遥「むぅ……ねむ…」

か「まだおやつの時間だから寝ててもいいよ?」

遥「ん……おきる。なに、やってるんだ」

か「成島さんが原稿で忙しいみたいだから、軽食にサンドイッチ作ってるんだ」

佳「ありがとぉぉかりんちゃんマジ天使!」

凌「( ̄_ ̄)…」

か「あ、先輩もよかったらどうぞ? ハムと海苔のサンドイッチ、好きですよね」

凌「´`*」

佳「えぇ、海苔ぃ?(´ε`)」

か「意外と合うんですよ。はるかくんはまだお腹すかないかな」

遥「ん(´・ω・)」

か「じゃあ取っておくからもしお腹すいたら言ってね」

遥「さんど、いっち…」

か「ん?」

遥「おれも、つくる(`・ω・)」

か「そう? じゃあおてて洗ってきてくれるかな?^^」

遥「ん」

ジャーッ
ふきふき

遥「ぱんにはさむだけ、だろ」

か「あっ、待って待って! 野菜洗わないと」

遥「Σはっ」

ジャーッ

か「レタスときゅうりはこうやって洗うんだ。レタスは千切ってもいいよ」

遥「(`・ω・)プチッ」

か「そうそう。きゅうりは斜めに切って…あっ、これは危ないから僕がやるよ。はるかくんは、レタスをキッチンペーパーで拭いてね」

遥「ふくのか(´・ω・)?」

か「うん。パンが水気を吸っちゃうからなるべくね」

遥「(`・ω・)フキフキ」

か「それからパンを半分に切って、表面にマヨネーズを塗るよ。マーガリンとかでもいいけど」

にゅるにゅる

遥「ぬれない…(´・ω・`)」

か「パンをこうやって擦り合わせれば…」

遥「なるほど……(`・ω・)」

か「そしたら片方に具を乗せようか。レタスときゅうりと、ツナにしようか」

遥「つなかん…」

か「うん、缶開けるにははるかくんはちょっと力足りないかも^^; よいしょ」

パキッ

か「仕上げにもうちょっとマヨネーズを足して、もう片方のパンを乗せて完成」

遥「できた……(`・ω・)」

か「野菜はトマトとかもおいしいよね。あと、ハムとスライスチーズも。卵はゆで卵をこうやってフォークでつぶして…」

遥「すごい…(`・ω・)」

か「マヨネーズと和えて、それをパンに塗れば卵サンドになるよ」

遥「(`・ω・)メモメモ」

か「あはは、えらいね。ちゃんとメモしてるんだ」

〜〜〜

遥「〜(´・ω・)♪」

カチャカチャ
キュッ
フキフキ

湊「さっきから何やってんだ?」

遥「! みるなっ(`□´)」

湊「えっ、ご、ごめん。でもキッチンで危ないことするなよ? ガスの火とか包丁とか」

遥「つかわないから、あっちいけ」

湊「うん……(´・ω・`)ショボン」

湊「何してんだろ、遥。朝ご飯にゆで卵が食べたいってねだった割には食べなかったし…あれっ、あのまな板に乗ってるゆで卵…(・ω・)?」

湊「ていうかもう…タオルを前掛けにして椅子に上ってキッチンに立ってるのがかわいすぎる(/ω\)」

湊「っと、バイト行かないと。ルシがすぐ来てくれるから遥預けて…」

遥「(らっぷでぎゅってして、きんちゃくにいれる…)」

遥「あと、これも……いちばんしたに//」

湊「遥、俺そろそろ行くから」

遥「まって」

とてとて

遥「これ、もってけ。あいさい、べんとー///」

湊「へっ? え、お…お弁当?」

遥「おまえに、さんどいっちつくってやった。ちゃんと……たべろよ(/Д\)」

湊「ほんとだ…ラップにくるんである(゜д゜)」

遥「うー(/Д\)」

湊「俺のために作ってくれたの…? ありがと、すっごい嬉しい」

ぎゅっ

遥「!」

湊「遥の手作りが食べられるなんて思わなかったよ。大切に食べるね^^」

遥「……ぅん///」

〜〜〜

ぺらっ

湊「おお、ちゃんとマヨネーズ塗ってある……すごいな」

湊「まぁ、ミニトマトが丸ごと入ってるのはご愛嬌だよな^^」

もぐもぐ

湊「野菜も水気切ってあるし…きゅうりはプラスチックの包丁使ったのか? 斜め切り…」

湊「あっ、卵サンド! だからゆで卵俺に作らせたのか(笑)」

湊「帰ったらご馳走作ってやらなきゃな。ん?」

カサッ

湊「一番下に入ってる……手紙か…?」

『みなとへ
あいさいべんとう、がんばってつくりました。おいしかったですか。いつもごはんつくってくれてありがとう。
はるか』

湊「(´;ω;`)ブワッ」



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