:: in 学生食堂
2013.06.17 (Mon) 02:22

佳「あー、お腹すいたわ。お昼は何食べよっかなぁ」

湊「俺はそんなにすいてないな。一限空いてたから」

佳「いいわねー。ま、あたしは午後休みだけど」

湊「いーじゃん。俺夕方までだしその後バイトだし」

佳「ふてくされないでよ。あっ、遥ちゃーん」

遥「ん」

翼「遅かったじゃないか、成島たち。私と桜井がきちんと席をキープしてあげたんだ、感謝したまえよ」

湊「遥ありがとう愛してる」

佳「遥ちゃんありがとう大好き」

翼「おい貴様ら!」

か「皆さーんっ」

凌「ああ、席を取っておいてくれたのか。すまないな桜井」

翼「お前もか守山……」

佳「ほら夏風、早く並ぶわよ。混んじゃうし」

翼「くすん……(泣)」



か「頂きまーす」

凌「うまいか?」

か「はぁい」

佳「かりんちゃんっていつもご飯持ってくるのね、えらい」

か「だってだって、ご飯いっぱい持ってくればご飯代が105円浮きますから!」

湊「そーだよな」

佳「っていうあんたもきっちり持ってきてるし……何なんだろ、あたしここにいると女子力が霞むわ」

凌「もともとのポテンシャルもそれほどではないだろう」

佳「うっさいわ! あ、夏風それ一口ちょーだいっ」

翼「ちょっ、やめろ! ああっ、私の揚げ出し豆腐うっ」

佳「いーじゃない、ちょっとくらい」

湊「遥、野菜食べてないじゃん」

遥「む……(お浸し指差す)」

湊「そんなちょっとの量じゃだめだろ。相変わらず唐揚げばっか食べるし…もう」

佳「てか遥ちゃん、それでよく足りるわね」

か「ほんとです。お腹空きませんか?」

遥「別に」

凌「桜井は一口あたりの咀嚼が多いようだな」

か「よく噛んで食べるって大事ですよね」

佳「あたしもそうしたいけど、お腹空いてるとついがつがつ食べちゃうよねぇ」

か「気持ちはすごくわかります」

翼「桜井と守山が食べていると食事らしい音がしないな」

湊「めっちゃ静かに食ってるからなぁ」

佳「マナーがいいってことよね」

遥「? そんなことは…」

湊「夏風よりよっぽど育ちの良さが窺える」

翼「なんだと貴様っ」

か「ま、まぁまぁ」

凌「ん、桜井。お前は豆腐でも一口30回噛むのか」

佳「えっ、豆腐ってもう噛むもんじゃないよね」

湊「わかる。カレーとか飲み物だよな」

遥「………」

か「ほにゃ……」

凌「どうした」

か「ごちそう様なんですけど、なんだかまだお腹が減ってるみたいで……」

翼「ちょっと待ちたまえ。持参の白米一合にささみカツとポテトサラダとヨーグルトと、さらにラーメン食べておいてそれを言うかい」

佳「かりんちゃんは育ち盛りだもん」

翼「…そんなに育ってるように見えないが」

湊「お前だって大して変わらないだろ。遥よりちっちゃいくせに」

翼「うううるさい! 私は大器晩成型なんだっ」

凌「それを自分で言うのか。…かりん、コンビニで何か買ってくればいいだろう」

か「ほぇ…でもでも、このガム噛んでいればきっと満腹感が!」

佳「ばっか守山、ガムなんかで我慢させないでデザート買ってやりなさいっ」

凌「そうしよう」

か「ええっ。だっ大丈夫ですよ、気にしないで下さい」

凌「あいにくだが空腹の子供は放っておけない性分らしい」

湊「ただのショタコンじゃん」

凌「放課後もバイトがあるんじゃないのか。何か買ってくればいい」

か「ごめんなさい…」

凌「お前は遠慮をし過ぎだ」

か「は、はい……行ってきます」

湊「じゃ、遠慮しないから俺にもなんかおごって守山」

佳「あ、あたしも!」

凌「却下」

翼「君たちは本当に……やれやれ。あっ桜井、それで足りたのかい? まだ食べ足りないなら私がコンビニの唐揚げ棒を買い占めるぞ?」

遥「…いらない」

湊 佳「じゃあ俺(あたし)に…」

翼「君たちは関係ないだろう!」



***
受っこにならみんな買ってあげちゃうだろう。かりんはかわいいのにえげつない量食べてそう…(´∀`)
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