:: ポッキーの日 ver凌かり
2013.11.11 (Mon) 23:03

か「あの、先輩。もぐもぐ」

凌「なんだ」

か「あの、もぐもぐ…」

凌「ん?」

か「こんなにいっぱい、食べられるのは嬉しいんですけど……もぐもぐ」

凌「ん、いちご味もあるぞ」

か「ほぇ! もぐもぐ」

凌「それとキャラメルも」

か「もぐもぐ」

凌「うまいか」

か「はい^^ じゃなくてっ(゜゜)」

凌「どうした」

か「僕ばっかり食べさせてもらったら申し訳ないです。ポッキー…先輩は嫌いですか?」

凌「いや」

か「なら食べましょう! はいっ^^」

凌「そうか? じゃあ…」

ぱく

か「どうですか?」

凌「久しぶりに食べたな」

か「先輩、おやつはあまり食べませんもんね」

凌「昔から間食の習慣がなかったからな」

か「でも、このお家にはお菓子がいつもたくさんです」

凌「お前に食べさせたいからだ」

か「そっそうだったんですか!? ごめんなさいっ」

凌「俺が好きでやっていることだから気にするな。時々、近所の子供にも配って……成島も押しかけてくるからな(-"-;)」

か「成島さんは甘いもの好きですもんね^^」

凌「あいつはがめついだけだろう( ̄_ ̄#)」

か「そうですか? あ…」

凌「なんだ?」

か「成島さんに教わったことがありまして……ポッキーの日の風習なんだそうです」

凌「風習……?」

か「はい。これをすると、とっても親密になれるんだとか」

凌「親密か」

か「はい。とてもすすめられました」

凌「具体的にどんなことなんだ」

か「ポッキーゲームと言うそうです^^」

凌「そんなものが存在するとは……知らなかったな」

か「ポッキーを、両端から二人で食べ合うらしいんです」

凌「……その発想はなかったな」

か「それで、三センチ残して……あれ? えと……続き、忘れちゃいました(OoO;)」

凌「まぁ、とりあえずやってみればいいだろう。そのうち思い出すかもしれない」

か「はい!」

ぱく
ぱく
もぐもぐ

か「(なんか恥ずかしいような…///)」

凌「(三センチか……目測でいいんだろうか…)」

もぐもぐ

か「(ほぇ……先輩顔近い……///)」

凌「(しかしこれにどういう意味が……)」

もぐもぐ

か「(あれあれ……こ、これってもしかして(/Д\))」

凌「(そろそろか…) これでいいのか?」

か「えと……あの…ち、違うと思うんです……まだ、その…///」

凌「あっ(察し)」

ぱく
もぐもぐ

凌「(そういうことか…)」

ちゅっ

か「ふぇぇ!(/Д\))ジタバタ」

凌「えっ……違うのか」

か「ふにゃ…違わないです…恥ずかしかっただけです…なんかその、いつもより、どきどきがいっぱいで、頭がぐるぐるして、」

凌「わかった。無理に言わなくていい」

ぎゅっ(抱)

凌「しかし……まだ五箱はあるな」

か「し…しんじゃいそうです…ふぇぇ…(/Д\)///」

凌「でも……そうだな、いくら親密になるためとはいっても……俺以外とはしないでくれ」

か「えっ……」

凌「?」

か「あ……、ちょっと珍しいなって思っただけです。先輩は、あまりそういうことは言わないのかなって」

凌「……俺にも、恋人が他の奴としていたら嫌なことくらいあるぞ」

か「……えへへ///」

ぎゅっ

か「先輩もしないで下さいね。僕、怒っちゃいますよ^^」

凌「ああ。お前だけにしておこう」



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