:: お弁当を作ろう 2013.10.28 (Mon) 15:58 か「決めました! 僕、お弁当を作ります」 佳「あたしにも作ってぇー!」 湊「飯をたかるな。お弁当かー、どうして急に?」 か「今はお家からご飯だけ持っていって、学食でおかずを買って昼ご飯にしてるんですけど…やっぱり、自分で作ったほうが節約できますし。バイトのお給料はなるべく貯蓄したいんです(´・ω・`)」 湊「そっか。確かにまぁ、家賃と食費含めたら給料なんてあっさり飛ぶもんな;」 佳「確かにねー。光熱費とか雑費までまわらないわよね」 か「なので! 是非ともお弁当の作り方を小宮さんに教えて頂きたいんです」 湊「俺でいいの?」 か「桜井さんが以前に仰ってたんですけど、小宮さんって高校時代は自分でお弁当を作ってらっしゃったんですよね。なので是非(`・ω・)」 佳「ついでにあたしにも(`・ω・)」 湊「たかるな! いいよ、大したことは教えられないけど。わからないことは訊いて^^」 か「はい! ありがとうございます^^」 〜準備中〜 ガチャ 遥「何やってる」 佳「あ、遥ちゃんお帰り! 小宮とかりんちゃんがね、明日のお弁当作るんだってさ」 遥「今から……?;」 佳「んー、お弁当っていうか、おかず? 自力で冷凍食品作るとか女子力どうなってんだろね」 湊「遥お帰り。じゃ、かりんくんやってみてな」 か「あっ、桜井さんお邪魔してます! えと…はい! これを煮て…」 遥「頼まれたのか」 湊「そうそう。偉いよな、弁当作るなんて」 佳「あんただって冷凍庫が完全に主婦でしょ。何これ…って、おでんの出汁!(OoO;)」 湊「とりあえず汁ものは右側。で、それが俺の留守用の遥のご飯類」 佳「留守用とか怖っ」 湊「作らせるわけいかないだろ。ほら、それをあっためてご飯に乗せて卵を割ると鶏そぼろ丼に…」 佳「うあああなにそれおいしそぉぉぉ! くっ、この家に住みたい」 湊「住むな。さりげなく冷凍食品持っていこうとするな。服に隠すな」 佳「ちっ……。遥ちゃんよかったね、おいしいものてんこ盛りだね。細いんだからもっと食べなきゃだめよ(´;ω;`)」 か「できましたー」 湊「あ、できた? じゃあそれを冷ましてから、一回分ずつラップにくるんで…」 佳「って言いながら、あんたはさっきから何作ってんの?」 湊「え、スイートポテト」 佳「食わせろぉぉぉ!」 湊「落ち着け。てかまだ焼いてないから。さっき買い物したらさつまいも安くてさ、つい。かりんくん、おかず冷ましてる間にオーブンあっためてくれるか?」 か「了解です」 ピンポーン 湊「遥、インターホンよろしく」 遥「ん」 ピッ 『やぁ。桜井が寂しくないようにこうして足を運んであげたよ、感謝したまえ。開けてくれるかい』 湊「窓から入れよバーカ」 『貴様こそ馬鹿を言うな! 二階だぞ!』 佳「金持ちなんだから忍者くらい雇ってんでしょ?」 『君の金持ちの意義を問いただしてやりたい!』 か「あの、開けてきましょうか?」 湊 佳「いや、いいよ」 『貴様らぁぁ!』 ガチャ 遥「入れ」 翼「うっうっ、ありがとう桜井。やはり君は親友だ」 湊「うっざ」 翼「ん、なんだいこのいい匂いは(゜゜)」 佳「え? 遥ちゃんのシャンプーの匂い?」 翼「違う! いや確かにそれも芳しい香りだが! Σぐはっ」 湊「お前ごと肥だめに突っ込んでやろうか」 か「スイートポテトですよ。もう少しで焼けます」 翼「ははぁ、なるほど。いいタイミングで来たものだ」 佳「あんたにあげるとは言ってないけどね」 か「あ、そろそろおかずも冷めてきたのでラップしますね」 翼「おかず?」 佳「お弁当のね」 翼「幕の内的なあれか」 か「そ、そこまで豪華ではないです^^;」 佳「ううん、凄いわよ! …あたしには無理だわ(´д`)」 翼 湊「だろうな」 佳「おいお前ら」 湊「ほら、焼けたぞ」 佳「きゃっほう! 頂きますっ」 翼 湊「(単純な奴でよかった…)」 遥「むぐむぐ」 か「もぐもぐ(´ω`)」 翼「なかなかうまいじゃないか」 か「とってもおいしいです」 佳「女子力万歳!」 湊「男に女子力って言うな(´д`) …前にさ、守山に"お前は桜井の恋人というより母親だな"って言われてさぁ!(泣) くっそ…むっつりめ…」 佳「わかるわかる。あいつさぁ、地味に痛いとこ突くよね。むっつりのくせに」 翼「仮にも恋人がいる前でむっつりはやめてやれ;」 か「むっつり……?(゜゜)」 遥「(母親……確かに…)」 翌日。 遥「(眠い……)」 湊「ほら、もう大学行かないと。俺、今日は午後からだから後で行くよ。放課後は一緒に帰ろうな」 遥「ん」 湊「はい、これ」 遥「?」 湊「お弁当〜( ´艸`)」 遥「Σ!?」 湊「昨日、ついでに作ったんだ。かりんくんのお手本で」 遥「……」 湊「唐揚げも入ってるよ。汁もれはしないと思うけど、なるべく横にはしないでな」 遥「……母親」 湊「(´;ω;`)ブワッ」 遥「Σ! な、何でもない……」 湊「失礼しちゃうな。母親は行ってきますのちゅーなんてしないだろ」 遥「は? ちょっ……」 ちゅっ 湊「行ってらっしゃい^^」 遥「……///」 か「おはようございます! 先輩、あのですね、よかったら、これ…」 凌「なんだ?」 か「えと……昨日、小宮さんに教わってお弁当を作ったんです。お弁当は何人分か作ったほうが安いって聞いて…なので、食べてもらえると…嬉しいです///」 凌「そうか。ありがたく食べるとしよう」 か「ほんとですか! えへへ^^」 凌「しかし、弁当か……今度は俺が作るか」 か「ほぇ……楽しみです(*´`*) あっ」 凌「ん?」 か「あの、むっつりってなんですか?」 凌「……誰が言った?」 か「え? 小宮さんと成島さんが…」 凌「そう…か。奴らには少し灸を据えてやる必要があるな」 か「きゅー?」 *** その後湊と佳奈子は守山さんお手製の見た目が普通で中身が辛さ20倍のカレーを食べさせられたとかそんな。かりんと遥には甘口作ってくれたらしい。 ↑main ×
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