:: あざとかわいい攻 2018.01.23 (Tue) 22:11 受のキャラクターの方向性はかなり昔から定まっていた私だが、攻は割と最近まで(嫌いな奴じゃなければいいや)くらいに思っていた。が、ここ最近ようやく自分が『あざとかわいい』攻キャラが好きなのだと気づいた。読んで字のごとく、あざとくてかわいいキャラである。天然ものでもいいしわざとやっててもいい。薔薇でも百合でもそういう攻が好きだ。こういう奴を私の大好きな受っこ『しっかりもので責任感の強いクール系』と組み合わせると爆発的な萌えを生む。 あざとかわいい攻の特徴 ・にこにこというよりへらへら笑ってる ・みんなに優しく愛想がいい ・寂しがり屋。ひとりより断然大勢が好き ・受っこによく叱られる ・女はもちろん男でも「かわいい系」と評価される ・見た目がかわいいのもあるがだいたいは仕草 ・かわいいので二次だと泣き役にされがち ・成績はそんなに良くない(本気を出せばあるいは…?) ・異性に不自由してない ・体型、ルックスが異性に受けそうな感じ (逆に受っこのルックスは同性受けする) 大ざっぱに言うとこんな感じ。 この攻が受っこを陥落させるポイントは『僕(or私or俺)はみんなに好かれるしモテるけど、あなただけは特別なんだよ』と思わせることである。本当は自分でてきぱきこなせることでも『お願い?』『手伝って?』と受っこにタイミングよく甘えることで、責任感の強い受っこは面倒くさがりつつも『仕方ないなぁ』と引き受ける。そこで『わぁすごい』『さすが〇〇だね』とさりげなく受っこを褒めつつ 『やっぱり僕(or私or俺)は〇〇がいないとダメみたい(はぁと)』 という悪魔の囁きを口にしたが最後、受っこは少し誇らしい気持ちになるとともに『こいつには俺(or僕or私)がいないとダメなんだな』と母性に似た感情を植え付けられてしまう。もともと規律にも他人にも自分にも厳しい受っこは周囲から恐れられることはあれど好意を向けられることは少なく、ピュアでまっすぐな想いに絆されやすいという弱点がある。勉強なり何なり、今まで頑張ってきた成果を人前で発揮できるのも実は嬉しい。加えてそのプライドやら責任感やらがのしかかり、『何としてでもこいつに嫌われるわけにはいかない』『こいつを手放したくない』という妙な使命感みたいなものが生まれる。残念ながらこの時点であざとかわいい攻の勝利は確定する。 下地が出来上がったところで、攻は土台をより強固なものへ整えていく。特別な存在として受っこの心にのしあがることには成功したので、次は安心材料を加えなければならない。 『〇〇ばかりに甘えてごめんね。僕(or私or俺)にできることがあったら何でも言って?ひとりで頑張ってちゃダメだよ?』 『ひとりで頑張らないで』。これを序盤に言ってしまうと『余計なお世話だ!』と今まで必死に頑張ってきた受のプライドを著しく傷つけるため、敢えて恩を売らせてから『恩返しさせてね』という形にしておけば、『こいつにはいつも優しくしてやってるし、たまにはこいつに助けられてもいいか』と受の優位を保ちつつ攻は動くことができる。あざとかわいいとはいえ、攻はもともと人が好きで人に奉仕することも好きな奴が多い。献身的なサポート、そして『何があっても大丈夫』『二人で何とかできるよ』という優しい言葉に背中を押され、受っこは次第に心を開いていく。『実は悩みがあって…』『ずっと誰かに聞いてほしくて…』と弱味を引き出せればこっちのもの。また一歩、受っこは陥落への道を歩んでしまう。 最後の仕上げをする。甘えて頼って。甘えられて頼られて、存分に心身を預けさせたところで。 思いきり、受っこを突き落とすのだ。 『ごめんね、今日は□□さんと帰るね』 『△△さんと出かけてきたんだー』 『もしもし?え、ほんとー?すぐ行くね』 あれほど受っこにべったりだった攻はどこへいったのか。知らない話題に首を突っ込んでは楽しそうに笑い、知らない誰かとどこかへ遊びに行き、知らない誰かと電話を繰り返す。受っこが勇気を振り絞って誘いをかけても『また今度ね』とへらへらかわされてしまう。失意に呑まれた受っこはそこで初めて『実は依存していたのは自分のほうだった』と気づく。しかし時既に遅し。みんなに優しく、みんなにモテる攻に戻っただけ。だが、時間をかけてゆっくりと堕とされた心はそう簡単には戻らない。 攻を独り占めしたい。でもそんな自分は許せない。でも誰かのものになるなんて考えたくない。 そこへ再び現れる、一連の葛藤の確信犯。 『君のほしいものは何?』 いつものへらへらした顔ではなく、愉快と言わんばかりの歪んだ笑みを貼り付けて尋ねる。 『正直に言えたら、ちゃんとあげるよ』 どん底へ突き落とされた受っこには、顔などろくに見えてはいない。ただただ『もう二度と離れたくない』という執着があるのみ。 結論:あざとかわいい攻は最強 ×
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