いつか必ず伝えようと思っていた。こんな気持ち簡単に伝えられる、いつでも伝わる。そういう変な自信すらあって。俺とお前はすでにそういう関係だと、言ってもいい付き合いだと思っていた。でも、違った。俺はお前を恋人としてみていた。けれどお前は俺を友達としてみていた。親友寄りの友達だったんだ。俺は一方的に恋人寄りの友達だと思い込んでいた。哀しかった、苦しかった。お前の横に座る誰かが憎らしかった。好きだって、言ったらお前はどうするのだろうか。悲しむだろうか、笑うだろうか、怒るだろうか。今更だと嘆いてくれるだろうか。でも遅いんだ。全てが遅い。サッカーでいえば試合終了。俺は見事に逆転負けを記したんだ。さようなら、俺の青春。さようなら、俺の憧れ。さようなら、弱い俺。幻想を抱いた少年は、現実を見て強くなります、君のおかげです。ありがとう。でも最後に言わせてください。聞いてください、人生最後の幻想です。





風がいつか台風になるように。





愛してる。
俺はあなたが好きなんだ。
今更なんて、泣かないで。

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