愛という言葉で繋ごう。(復活・骸綱)


 君の愛しいあの子はもう、この世には居ない。自ら消えた。つけ入るなら今なんだ…。


■愛という言葉で繋ごう■



 大きな琥珀色の瞳からぽろぽろと大粒の涙が溢れ、頬を塗らしている。とても、綺麗だ。それをくちびるでそっと拭うと、彼の身体がピクンと小動物のように跳ねる。
 ああ、なんて脆弱で、惨めで、愛しいんだろう…。
「―――うっ…ァ!!」
 グッと腰を深く突き刺せば、悲鳴のような喘ぎが空を舞う。必死に僕の腕にしがみつき快楽に耐えようと力を込めている。自然と、笑みが零れる。
もっと、もっと。欲望のまま流されれば良い…。
 落ちるなら――そう、いっそのこと世界の果てまで墜ちれば良い。
 僕が捜してあげるから。輪廻の果てで巡り何度でも僕が君を見つけてみせるから。僕は、君しか要らないんだ。邪魔なんだよ、君と僕以外の人間なんて。

「ねぇ、骸…」

「何ですか?ボンゴレ…」

 君が僕のそばに居てくれるなら、永遠に離れないと約束してくれるなら、君の願い事を何だって叶えてあげる。だからお願い。離れて行かないで…。

「………凪に、逢いたい…」

 ねぇボンゴレ。あの子は、僕なんだよ…?



end

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