ぷにに、ともみじのようなてのひらを呆然と見つめる。え、なにこれなにこれ・・・!?どういうこと・・・!?
「り、く・・・?」
「っ、りょ、お・・・っ!!」
「ちょ、え、・・・っ、な、なんで縮んでるの・・・っ!?」
くりくりとしたまあるい瞳。きらきら輝くそれは紛れもない青色。男の子にしては少し長めな、肩口まで伸ばされた艶々の黒髪。幼子にしては少々シャープな線を描く白い頬は、それでも柔らかな丸みを帯びていて。
擬音語で形容するならば、ちまっ、という感じ。稜の目の前にちょこんと座って目を見開くその人は、初めて出会ったころの姿をしていた。
「りょ、・・・おれ、なん、で・・・」
舌足らずに喋る、おそらく陸。
出会った時にはすでに見上げなければいけなかった身長差が、いまや逆転も逆転、大逆転を果たし陸の頭は稜の腰に届くか届かないかあやしいところまで縮んでいた。ぱくぱくと口を開閉させて、陸は己のぷにぷにの手を呆然と見つめる。
茫然自失する姿はひどいようだけど、すごくすごく可愛い。哀愁漂うビスクドールのように美しかった。
うん、小さい陸が可愛くて可愛くて綺麗ですっごく可愛いのはわかるよ?・・・けどね。
「っ、かわ・・・っ!」
ばっ、と自分の鼻を手で押さえた数名、ちょっと前出ろ。
小さく声を漏らして鼻を押さえる数名に、冷ややかな視線を向ける。
「陸、こっちおいでよ」
「りょ、・・・お・・・」
うりゅ、と目に涙を溜め始めた陸。あああ、可愛いなあ。
目に溜まる滴。長い睫が水滴を支えて、涙が零れることはない。けども。
「陸っ!」
「ひぅ・・・っ!?」
「はーい、ストップ」
がばっと陸に飛び掛りかけた会長を叩く。え、なに。可愛いけど見た目小学生な陸にクラッときたの?犯罪よくない。にこにこと笑顔を浮かべれば青くなる会長の顔色。情けないことこの上ないよね。
「陸、どうして小さくなったんだろうな?」
「ゆず・・・、わかん、な、い」
そうこうしている内に陸を抱えあげた譲くんが首を傾げて陸に聞いていた。でもそれに首を傾げ返して疑問符を浮かべる陸。ああ、周りで悔しそうにしてる生徒会の面々が愉快だよ。性格悪いって?陸が絡んだときだけだよ。
ちいさなぷにぷにのてのひらで、陸が必死そうに譲君と僕の手を握る。
「・・・、もどらなかった、ら・・・どうし、よ・・・う」
「一生養ってやるから安心しろ」
「むしろお母さんとお父さんはとっても喜ぶ気がするな」
にこっ、と安心させるように笑う僕らに、陸が俯かせていた顔を上げる。繋いだ手にぎゅうと力をこめて、ふんわりと笑った。
笑った。
・・・・・・わら、った?
「っ・・・!!」
ああ、やばい。このサイズの陸が笑ってるところが見れるなんて!
(会長にはああ思ったけど、後一歩で足踏み外しかけたよ正直。)
幼児化ぱにっく
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黒夜さま、リクエストありがとうございました!
総受けなってないですね!すいません・・・orzでも楽しかったです・・・!陸の身体になんらかの変化があるのっておいしいですね・・・!^^v
100530/ミケ
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