06
(王道主視点)



おれの名前は秋月道哉! よろしくな!

おれはこの間、この誉学園に転入してきた。男子校の上に全寮制なんていやだ! って主張したけど、なんか父さんが仕事の関係でアメリカ勤務になったらしく、母さんも一緒にアメリカに着いて行くことを決めたらしい。
他の教科は得意なのに英語だけは全く出来ないおれが、アメリカに一緒に行く訳ない、と母さんたちは考えていたらしく。でも一人暮らしをさせれば勝手な生活を送ることが目に見えているとかで、・・・なんかシツレイだよな! 家事は確かに得意じゃねえけど、一人暮らしぐらいできるっての! ・・・まあ、おれのこと心配して言ってくれてるのがわかるから、あんまり文句はいわなかったけどさ。まあとにかく! そういうわけで、おれに一人暮らしさせるのが心配な二人は、父さんの弟が理事長をしている「誉学園」におれを転入させることにしたらしい。

そっから元々通ってた学校の奴らに軽く説明して、なんか凄い勢いで引き止められたけどなんとかそれを振り払って。帰ったら部屋の荷物全部無くなってて、あれ、母さんたちからこの話聞いたの昨日だよな? なんて考えつつ放り込まれるようにしてあっという間におれは誉学園の門前に立っていた。
送り出される直前に母さんたちに渡された、もさいカツラと眼鏡を装着したおれはどこからどうみてもオタクだろう。これ、なんか近寄りがたくないか? みんなに絶対付けとけって言われたからつけるけど・・・。友達できるかな。
まあ、おれ友達作るの得意だし、見た目で判断するようなヤツとは最初っから友達になろうと思わねえから。なんとかなるよな!





2010/03/06/


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