魔法省での不死鳥の騎士団と死喰い人の壮絶なる戦いから数日後。 闇の帝王が再び失脚し、平穏を取り戻した"もしもの世界"。壮絶な戦いに身を投じていた名前は平和の代償として愛する者を失い哀しみに暮れていた。 そんなある日、死んだ筈のシリウスが現れる。再会した二人の切なくのんびりとした同棲生活が始まった。 「新聞越しではない薄灰色の瞳と視線がぶつかる。」 「信じていいのだろうか、貴方がまた消えてしまわないという確証のないこの時間を」 「そんな片隅で世界はどんな魔法にも負けない奇跡を起こした」 ←