※しもいです。






いつものように自分のベットの中で微睡み中、寝返りを打つとそこにはクラスメートの仁王雅治くんがいました。


「(なんでどうしてなにがあったなにがあったんだわたしたちになにがあったんだいやほんとなにがあったのわたしになにがあったのなに、なんなのなんなの)」

パニクる頭を整理しようとしたとき、私のパジャマの中が妙にスースーすることに気が付きました。


「(なにしたのわたしなにしたのなんでしたぎつけてないのいみわかんないよなんでだよいみわかんねえよなんでおっぱいみえんだよブラどこいったんだよあったよあったよ仁王くんの下敷きになってんじゃんかよどういうことだよなにがあったんだよやべーよ)」


寝ているどころではありません。どっばどば汗が出ます。そんなとき、仁王くんが目を覚ましました。しかし、彼は無言のまま私を見つめます。


「(なんで仁王くんなにもしゃべんないのなんでなのなんできまずいどころじゃねえよてかほんとになんなのなんで仁王くんわたしのベットにいるのいやそもそもなんで家に仁王くんがいるのお母さんお父さん何処行ったのてか家のセキュリティーよわすぎんだろなんのための防犯対策だよ意味をなしてないよアルソック呼んでこいよ)」

「のう、名前」

「(いやたしかにしゃべれよとかおもったけどまさかそうおもったしゅんかんにはなしかけられてもどうしていいかまるでわかりませんまるでわかりません丸井ブン太よんでこい誰か呼んでこいもういやだ)」

「昨日、嬉しかったナリ」


仁王くんはそう言うと私の頬に優しくキスをしました。そしてベットの周りに散らばった自分の服を着込んで最後にピンクの布をポケットに突っ込んで、また私にキスをしました。
そして窓から出て行く仁王くん。ああやっぱり不法侵入だったんだね。


「また明日、名前。朝迎えにくるけえ待っとって」


そう言って仁王くんは消えました。ああ明日は月曜日だったっけな、なんて考えながら私は急いで窓に鍵をかけました。そのとき、何だか下半身に違和感を感じました。腰が痛い、痛すぎる。なんだこれ。
とりあえず、服を着替えなくちゃとクローゼットから適当にスウェットを取り出します。パジャマの上着を脱いでベットの上に落ちていたブラをつけて、下のズボンを脱いで新しく出した下着を穿いてスウェットのズボンを穿く。

あれ?




「ああ!パンツがない!」


仁王くんが持って帰りました。
20120228 杏里

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