(好きな子とキスをしたいお年頃なベル)




「なっなっ?チューしようぜ名前、チュー」

「え、やだ!」

「何でだよ王子キス上手いよ?」

「だってベルくん一度始めたら止めてくれなくて唇剥けちゃいそうだもん」

「は、そんな心配してんの?大丈夫だってとろけちまうよーなキスだからさ」

「ほんと?」

「ほんとほんと」

「うーん、スクアーロどう思う?」

「まずそこで俺に意見を求めるお前が俺には分からねえ」

「大体談話室でそんな大っぴらにチューチュー言うベルちゃんもベルちゃんだわぁ!」

「うっせーオカマ。王子は自分の気持ちに正直なの」

「相変わらず即物的だね君は」

「うししっ、知ってる」

「レヴィが居なくてよかったぜぇ、五月蠅かっただろうからなぁ」

「スクアーロにだけは言われたくない台詞だわぁ」

「ゔお゙ぉい!!聞こえてんぞぉ!!」

「ってことで名前、チューしよーぜ」

「う、うーん、あのね、ベルくん」

「ん?」

「あらやだぁ内緒話?可愛らしいわねぇ」

「ガキだなガキ」






「うしし!そーいうのは早く言えっての!」

「うひゃあ!ちょ、ベルくん!抱っこは流石に恥ずかしい!」

「だって名前足おせーもん。王子が走った方が早くね?」

「た、確かにそうだけどもおお」





「行ったな」

「行ったわね」

「名前は何耳打ちしたんだぁ?」

「読唇術で見てたけど、名前は人前でキスするのが嫌だってさ」

「じゃあベルちゃんの部屋に行ったのねぇ!うふふ!覗きに行こうかしら!」

「やめとけぇサボテンにされんぞお」

「スクアーロの言う通りだよ、人の恋路の邪魔をする奴はなんとかってジャッポーネの諺にもあるんだし、止めておいた方がいいと思うけど」












「べ、ベル、くん」

「ん?」

「…こ、腰が砕けました」

「ししっ、丁度いいじゃん。第一ラウンド開始って事で」


ベルとチュー議論会
20110726 杏里

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