※しもいです。むしゃくしゃしてやりました後悔はしていない。
「…で?」
「ごめんなさい」
「いや、ごめんなさいで済むなら闇祓いとか要らないから。マジで」
「どうしたんだい名前?」
「聞いてくれますかリーマス」
「勿論だよ」
「さっきから僕の存在は無視なんだ」
「ジェームズは空気だから」
「あれ、誰かさんの弟と扱いが似てない?」
「兄弟揃ってやってくれるよね」
「何か呼びましたか」
「うわ、びっくりした」
「レギュラス来ちゃったよ」
「てかここ獅子寮なんだけど。獅子寮の男子寮なんだけど。セキュリティーどうなってんの」
「合い言葉なら肖像画の婦人から聞きました」
「婦人バラしちゃ駄目じゃん。何の為の合い言葉だよ」
「ちょっと褒めたらイチコロでしたよ」
「無駄に顔がいいからムカつくよねこの兄弟」
「リーマス笑顔が黒いよ」
「で?兄さんは一体何をしたんですか、名前先輩」
「聞いてくれるかいレギュラス」
「とりあえず聞いてやります」
「偉そうだなコイツ」
「駄犬の弟だからね」
「だからリーマス笑顔が黒いって」
「うるさいなぁ丸眼鏡」
「わあ本音がポロリ」
「蛇寮の奴が獅子寮のソファーにふんぞり返ってるよ」
「世も末だね」
「で、一体何があったんだい名前」
「リーマスの笑顔が怖い…いや、何でもないです。えっと実はね、シリウスのベッドの下から…」
「もう何の話か分かってしまった僕はどうしたらいいんだろう」
「とりあえず黙りなよジェームズ」
「もうやだこんな世界」
「…大量のアルバムが出て来たんですよ」
「アルバム?」
「AVのアルバムDVD?」
「何それキモイ」
「いや、それが、中の写真が盗撮した私でして。鳥肌ぞわぁあ〜!」
「シリウスに実物を使わず写真でシコる性癖があるだなんて、知らなかったよ」
「マジで近付かないで下さい」
「弟に全力で拒絶されてるよ、ぷぷっ」
「レギュラス、残念だがお前には俺と同じ親父の血が半分流れてるんだぜ」
「やだもう死にたい」
「オリオンさんって変態だったんだ…レギュラス君、しっかりして…てか名前、笑う前に自分の写真を使われてることに怒ろうよ」
「そうだった。ムキャー!」
「極端だね」
「猿ですか名前先輩」
「類人猿ですムキャー!」
「で?兄さんはそのアルバムを何に使ってたんですか」
「スルースキル使った!流石シリウスの弟だね!」
「お前等の考える通りの使用方法を行いました」
「最悪だ」
「ちね!」
「やばい名前今の可愛いかった写真撮らせてくれ」
「シリウス気を確かに持つんだ。ヤケクソだめゼッタイ」
「だってお前!3ヶ月もお預けとか無理だろ!浮気もせずに一筋な俺を唯一救うのが写真の中の名前なんだよ!動くからリアルだしな!」
「今無性に魔法って厭らしいと思った」
「はげど」
「そう言えば、夕食でウインナー出たときにシリウスが喜んでたのってまさか…」
「チキン以外で喜ぶなんて珍しいとか思った僕が馬鹿だったんだ」
「でも3ヶ月お預けって何があったんだい?」
「お、リーマスが食いついた」
「黙ってろ丸眼鏡」
「破滅したい」
「だってシリウス、一日に5回はしたいとか言い出してドン引きなんだもん」
「え?」
「どしたジェムポ」
「いや…それだけ?」
「え?他に理由が?」
「いや、何て言うか余りにも普通だなって」
「嘘だー!リーマス、そんなことないよね!?」
「ジェムポにはげど」
「僕も同じ意見です」
「裏切られた!」
20101108 杏里