「つまるところ幻想の中で生きることを選んだ阿呆なんだよ、お前は」

「何故そんな事が言えるの。貴方こそいつも女の上に乗っかることしか考えられない能なしの癖に」

「言うじゃねーか。だが訂正させろ、今の俺が乗っかりたいのはこの世でただ一人だ。」

「口を慎みなさいブラック、女性は皆ロマンチストなのよ。貴方みたいな遺伝子をばらまくことしか考えてないゲス野郎なんかいらないわ」

「お前その呼び方やめろって!…つか、ゲス…ゲス野郎って。女も同じだろ!ちょっと口説けば股開く癖によ、後の責任は俺たち男のせいって言うのかよ」

「過去の女は開き放題だったみたいねブラック」

「お前は全く開かないから痺れ切らしてんだろ!あとその呼び方やめろ!お前もブラックだろうが!昔思い出すからやめろ!」

「旧姓に戻るなんて簡単よ」

「俺が悪かったからごめん、だから離婚だけは勘弁してくれ…!」

「馬鹿、冗談よ」

「名前っ…!ってことは今夜はごぶさたの…!ちょっと必需品買いに行ってくるから待ってろ!何個だ?久しぶりだから5個は必要だな!やっぱり買い溜めしておこうか!」

「死になさいブラック!」









「リリー、あの夫婦大丈夫だと思うかい?」

「シリウスがストレートすぎて、名前は恥ずかしがり屋過ぎなのよ」

「人の家に来て家族計画立てるのやめて欲しいんだけどなあ…てかシリウス、おあずけ食らってたのか。可哀想に」

「このご時世に子供を作るのは産まれた子供を危険に晒してしまうわ!って言う名前と、このご時世だから今の内に作ってしまおうぜ!って言うシリウスの魂胆が見え見えね」

「親友よ…」








家族計画は内緒で


(結局どうなかったはご想像に任せます)







20101004 杏里


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