(5/23)ついろぐ・キスの日豪風



触れるだけに留めていたのは、わずか数秒。撫でていた指を下へと滑らせ、顎を掴むと手慣れた手つきで顔が近づいてきた。決して瞳は瞑らない。真摯な視線を受け止めながら、唇が触れ合う瞬間を、待つ。
「…愛してるぞ」
「早くしろよ」
目と鼻の先で豪炎寺がくすりと笑って、俺達はゆっくりと瞳を閉じた。


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