美少年発見!
「はじめ、まして、やまだ、さぶろう、です」
彼を見た瞬間、私の体に衝撃が走った
くっきりとした二重
ゆで卵の様なツルツルすべすべの肌
左右の色の違った綺麗なオッドアイ
サラッサラの綺麗な黒髪
『一郎…、』
「どうした?」
『…この子貰っていい?』
「いいわけねぇだろ」
一郎は三郎くんを自分の背の後ろに隠すと私を睨んだ
「やっと3人で暮らせるんだ。これでやっと、」
私は一郎達と同じ施設で育って高校卒業と共に就職、独り立ちをした。 施設に居た時の私はとにかく早く出たくて必死に勉強もしたし、就職活動も頑張った。そのせいでこんなにも可愛いショタを見逃していたなんて…!!
『私のバカ!!!!』
「うおっ!うるせぇな!」
『…三郎くんを私の養子のするのはどうですか?お義兄さん』
「誰がお義兄さんだ」
「い、いちにぃ…、」
『はう〜!可愛いよ〜!そのすべすべのお肌に頬ずりしたいよ〜!!』
「…お前は三郎に触るなよ」
私はしゃがみこんで、一郎の足の後ろに隠れている三郎くんに声をかける
『私は一郎の友達の名前っていうんだけど。三郎くんが良ければ仲良くしてね』
「い、いちにぃの、おとも、だち」
『そうそう。一兄の友達。何かあったらお姉さんになんでも言ってね!』
「…名前、ありが、」
『お姉さん、三郎くんの為なら何でもするから!通帳だって渡しちゃう!いくらでも貢いじゃう!だからその頬に触らせて欲しい!!』
その日初めて私は一郎にゲンコツを食らった
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