3月5日〜11日 21〜27日目
「っ!」
家に駆け込んで充電器を差して電源を付けるとすぐに名前に電話をする。時計の時刻は12時37分
名前はもう今日の名前や無い。
『…………はい、』
「………俺は、明日の名前に酷いことを言ってまう…、……でももう乗り越えたから!名前のことが大好きやから、」
俺がそう伝えると電話口越しに息を飲む音が聞こえた。
「……やから、明日会えるかな、…昨日の君に」
『……………こんなの、 っ、聞いてないよっ、』
そう言った名前の声は涙声やったけど、少し嬉しそうに聞こえた。
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部屋に電子音が響いてすぐに電話やと気付いて体を起こして正座をして電話に出るとすぐに楽しそうな声が聞こえて自然と自分の頬も緩んだ。
『今日は私と神社巡りに行きます!』
「はいっ!」
それから俺たちは色々な所を巡った。そして写真も沢山撮って、共有は出来なくても、ちゃんと残っとる。
「そういえばな明日、角名とかバレー部の奴らと集まんねんけど、名前も行こうや」
『うんっ!もちろん!』
きっとその事も手帳に書いてあって名前は知っていたんやろうけど、もうどうでもよかった。手帳通りであろうとなかろうと、楽しいことに変わりはない。
俺が名前を好きな事には変わりないんやから。
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