2月27日 14日目
「4日ぶりの名前や〜!」
『久しぶりだね〜。合宿楽しかった?』
「めっっっっっちゃ楽しかった!!」
4日ぶりに俺のアパートに訪れた名前に感動しとると名前はそんな俺を無視してリビングへと足を運ぶ。そんな冷たい所も素敵やけど。
『合宿の疲れ残ってない?』
「名前に会ったら吹っ飛んだわ!」
『私の前世はアロマだったのかも』
「なら俺が全部買い占めるわ〜」
俺がそうおちゃらけると名前は楽しそうに笑った。したら名前が俺の前に正座で座ったから何となく俺も正座で座ると名前は真面目な顔をした。
「……………わっ、別れ話なら聞かへんからな!」
『別れ話して欲しいの?』
「絶っっっっっ対に嫌や!!」
『私も別れ話をする予定無いよ』
優しく微笑んでそういった名前に安堵しとると、じゃあ何の話なんや?と疑問が生まれた。
「なら、なんの話?」
『えっとね…、侑にお願いがあって…』
「なに?俺に出来ることなら何でも叶えたる」
『……1回でいいから、侑がバレーをしてる所見たいな…って』
「…………………はぁあぁぁああ〜」
可愛すぎる提案に俺は空を仰いで空気を吐き出すと名前は驚いたのか小さく声を漏らしていた。
「……1回なんかじゃ足りへんやろ。何回でも見に来てや」
『…いいの?』
「当たり前やん!これからも一緒に居るんやから何回でも来て欲しいわ!」
『………うん、そうだよね、何回でも…』
そう言った名前の表情は暗く曇っているように見えた。
「…名前?」
『あっ、そうだ!お昼はオムライスにしよっか!』
「えっ、あ、そ、そうやな!」
『フワッフワの卵にしてハート書いてあげる!』
「なら俺も書いたる!」
さっきの表情はきっと見間違いやなって思ってしまう程に明るい表情をした名前は立ち上がって『買い物行こう』と俺の手を引いた。
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