「信じらんない!!!」

「マイリン、誤解だよ」

「なにが誤解よ!この無能!!!」


本当に信じられない!!!!

私がいるのに、
浮気なんてするなんて…


「もう、ロイなんて大っ嫌い!!!」

「マイリン、俺が一番愛してるのはマイリンだよ。」

私はロイに後ろから抱き締められて囁かれた言葉は、いつも私が怒った時に全てを誤魔化すかの如く吐かれる言葉で、その言葉に私は


「ふざけんじゃねえ、無能!!!」


……キレた。



「……マイリン?」

「いつもいつも"1番愛してるのはマイリンだよ"で誤魔化しやがって。何回浮気したら気が済むんだ!」

「……マイリン、少し落ち着きたまえ」

「いつも帰ってくるの遅いし、早く帰って来たと思ったらすぐ出掛けちゃうし、たまに家にいるときはえっちばっかりだし。私の気持ちも知らないで、いつもいつも…、この変態盛々無能野郎!!」

「わっわるかった!私が悪かったよ!」

「今さら遅いわ、なに?土下座でもしてくれるの、それとも請うの、離婚しないでくれって?マスタング大佐様が嫁に頭が上がらないなんて笑っちゃうわ」

「……マイリン、」

「なに?」

「…………」

「なによ、」

「悪かった。もう絶対に浮気はしないと誓うよ」

「……、ほんと?」

「ああ、」

「じゃあ、これからは早く帰って来てくれる?」

「ああ、」

「いっぱい話とかしてくれる?」

「ああ、」

「……ずっと、寂しかった分一緒にいてくれる?」

「ああ、一緒にいるよ」

「……ロイ、……大好き!」

「私もだよ、……仲直りの記念に一発…」

「それが目的か───!!!」






無能は浮気性







寂しい思いをさせた分、毎日可愛がってさしあげよう。

や──だ──!!



Fin








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