「あっ!また雨降ってるー…」







梅雨は傘をささずに








また、降りやがった……

嫌なんだよなあ

じめじめするしさ


「エドー!!今日、傘持ってる―?」



雨が降り出し体育を中断して戻ってくるここなが教室から見える


「持ってねーよ!」


特進科のオレと普通科のここな


「え―…、帰れないじゃん」


「濡れて帰ればいいだろ」


「何か、エドが言うとやだ…」


なんだよ…、オレが変なことばっか考えてるみてーじゃねーか

まあ、そーだけどよ


男なんて、そんなもんだ




ほら、今だって


雨に濡れて透けてる下着


厭らしい目でここなを見ている周りの奴らに一発いれて


「早く中入った方がいいんじゃねーの?、透けてるしオレもヤバいんだけど……」



「…っ!……ばかっ!!」



これだけで分かるなんて、さすがオレの彼女

なんて突っ込みながら




聞かなくても分かる授業に耳を傾ける









「どーするよ―…、マジで濡れて帰る?それとも傘パクる?」


「なに言ってんのよ、ばか」


さっきよりも激しく降る雨に2人で下駄箱の前に立ってぐだぐだ言いながらさ、周りの目にはきっと"ただの友達に見えるんだろーな"とか思いながら

止むはずのない雨見てさ


「あ―、ヤリてえ…」

「それしか言えないの?せっくす依存性なんじゃないの」

「そーかもなぁ」

空き教室とかで出来んじゃね―かな

「ここ学校だからね変な事考えないでよ」

うわぁ、バレてる

「バレてるよ」

「お前すごくね!? 超能力者?」

「全部、口に出してました」


「なんだよ、マジで以心伝心かと思ったぜ」

「そんなわけないでしょ」


短いスカートから見える太股にクラクラする

あ、ここなの場合 細股か



触れてるだけでいいから

後ろから肩に手を置いて包み込むように抱き締めるとお年頃の下半身が……


「あ、やべ」

「やだ!! ばかっ変態!あたってる!!」

「ここな――、奉公して―…」

「やだやだ一生しないっ!!」







オレから離れて外へ走りだすここな



まだ降り続いている雨の中で



「エドの変態―!」


「ちょっ、おい!」


「エドのせっくす依存性―!」


「おまっ!女がでかい声でんな事言うなよ」




またびしょ濡れになったここな


「おっ!ピンクかぁ」


「ばか―っ!」


痛くもない君のパンチに笑いながら捕まえて抱き締めて


グラウンドの真ん中で唇を重ねて


鼻をくっけながら笑ってさ



透けたここなの下着を隠すために、オレはYシャツ脱いでお前にかけてやってさ

それでもまだ透けるから

暴れるここなを姫抱きにして走って2人でびしょ濡れになりながら帰ったら


また笑い合ってせっくすしてさキスもね、たくさんして



また笑い合えたらいいんだ







それだけで幸せだから









雨に濡れたここなも

欲に濡れたここなも


愛してっから




んなこと言ったら

また殴られるけどな












−fin−









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