何であいつなんだよ







奪われた君











「エドー!、アルー!」



久しぶりに帰って来た俺たちを笑顔で迎える俺の大好きなマイリン



暫く、会わないうちに

また可愛いくなったか?



「おかえり!」



「おう!」



「ただいま、マイリン」



おっ!走ってきた



恒例のおかえりハグくるか?



そんな俺の期待のこもった予想は悉く破られる




「ロイー!」






………は?





「マイリン、久しぶりだな」





「うん!会いたかったよお、来るんだったら言ってくれれば、よかったのに!」





「悪かったね、驚かせたくてね」




なにが起こってるんだ?



マイリンは大佐に抱き付いてるし




もしかして…………









―――――――――――









「鋼のリゼンブールに行くのなら私が同行しよう、久しぶりに長い休暇が出たのでな」






「はあ!?何であんたと行かなきゃいけねーんだよ、言っとくけどリゼンブールは何にもないぜ」






「私でないのなら、少佐に同行を頼むことになるが良いかね?」






「……あ゙ー、ちくしょー分かったよ!!!」







――――――――――――





こうゆう事か







何でよりによって



あいつなんだよ






オレが長い間言いたくても言えなかった、この気持ちはどうしたらいいんだよ






「ロイ!私の家に泊まっていくでしょ?」





「ああ、頼むよ」





「エド達はどーする?」





「ああ、ウィンリィんとこ行くよ」





「はあっ?マイリンんとこに泊まりなさいよ!!アンタたちのせいでこっちは徹夜なのに面倒まで見れないわよ!!」





マジかよ………





「じゃあ、エドとアルもうちね!」




















「あっ……やあっ、んん…ダメだよ!隣の部屋にエドとアルいるのに!あっ……」






「聞かせてやればいいじゃないか」









やめろよ




やめろ





そんなこと思ってても


あいつが鳴かせたお前の声に反応しちまう






ベットの軋む音も微かに聞こえる君の喘ぎ声も全てが




あいつのものなんだと思うと悔しい





なんでだ?






いつの間に






あいつはお前の心を奪ったんだ








君の微かに聞こえる声に



耳を塞ぎながら





ゆっくり瞳を閉じた





行き場のない、この感情を


悔やみながら………










−fin−








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