可愛い君は






俺以外の皆からも







思われているから







そろそろ気付いてよ






俺だけを意識して







感じていればいい













「そろそろ告白しようかな〜」


「誰に?」


お前にだよ


「幼なじみ」


「……ウィンリィ?」


まあ、確かに幼なじみだけど


「いや、あいつじゃない」


「えー…、じゃあ誰?」


お前だよ、お前


「マイリンと俺って幼なじみだよな?」


「うん!………え!?」


気付いたか!


「私たちって幼なじみじゃないと思ってたの?」


いやいやいや、思ってねーよ


「いや、幼なじみだと思ってたよ」


「よかったよかった」


何がだよ、


「はい、コーヒー!エドのは甘さ控えめだよ」


「おお、サンキュ」


お前のは最早、甘すぎてコーヒーじゃねーよ


「いつ、出るの?」


んな、悲しそうな顔すんなよ


「ああ、どうすっかな」


「たまにしか帰って来ないんだから、長くいてよ」


「うーん……」


長くいるとよ、理性が保たねーんだよな


「なあ、マイリン」


「ん?なに」


「俺の好きな奴は………
バカでアホみたいにコーヒー甘くして、でも優しくて可愛くて、でも殴りたくなるくらい鈍感で、いや天然か」


「………うん、……!?女の子殴っちゃダメだよ」


「殴らねーよ……、てか分かんねーの?」


「え?なにが」


やっぱりな………


「今、俺の目の前に座ってる」



「………?……え!?」


わかんねーかな


「マイリンだよ」


「………………」


固まってる固まってる


「……固まってないで、返事は?」


「…あ、……えーっと……、私もエド好き」


「知ってる」


「へ?」


「お前、わかりやすすぎたし。まあ、確信は無かったけど」


「…………」


おっ!、顔真っ赤


「何でも、エドエドっつーし、オレが何かすんとすぐ顔赤くなんしさ、ほら今も」


手を伸ばして真っ赤な顔の頬に触れてみる

きたよ、女の武器"上目遣い"しかも涙目ね


「エド告白するとか言うから、どうしようかと思ったよ」


「いや、気付くかと思ったんだけどさ、お前全然気付かないし」


「わかんないよ…」


「マジで殴ってやろーかと思った」


「出来ないくせに」


「まあな……」






次はいつ帰って来れるかわかんねーけど、お前が待っててくれるから

絶対早く元の身体に戻ってお前を笑顔にさせてやるから




その時までは





甘い甘いキスで我慢だ





擦り合わせた鼻で愛を伝え合って




前に進もう







−fin−








人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -