他の子とは何かが違う君が



気になって仕方がないんだ







君が僕に向ける笑顔と



他の男に向ける笑顔




ちょっと違うよね?








自惚れてもいいですか?








「ロキー!」

「ロキーー!!」

「ロキ!」

「ちょっと!ロキは今日、私とデートなんだか!」


「何言ってんの!そんなの決まってないじゃない!ロキはみんなの物なんだから!」



「おいおい、僕は物じゃないよ。それに今日は少し用事があるから明日にしてもらえるかな?」


「えー!最近ロキ付き合い悪いよ」

「しょうがないだろ、大切な用事があるんだ。ごめんね」

「じゃあ、また明日来る!」

「私も!」

「わたしも!」

「じゃあ、またねロキ!」


「ああ、」



女の子たちがギルドからいなくなったのを確認すれば小さくため息を付き、いつもの場所へ





「ミラ、水もらえるかな」

「はーい」


「いつも大変だね」

「いや、マイリンこそお守り大変だね」



「マイリンー!オレの服とパンツ知らねーか?」


「グレイ!裸で歩き回らないでよ…服はギルド来る前に脱いでパンツはナツが持ってるんじゃないの?」


「おお、さんきゅ! おい!ナツ、パンツ返しやがれ」


「はぁ、……お守りをしてるつもりはないんだけど、バカ2人がね」

「ははっ、ほら、また来たよ」


「マイリンー!ロキと何話してんだよ」


「ナツ、グレイにパンツ返してあげてよー、裸で歩き回ってたらダメでしょー、エルザに言い付けちゃうよ!」



「げっ!しょーがねーなあ…」


「よろしい!」



マイリンの笑った顔は凄く可愛い。まだ幼さが残ってるような無邪気で子供のように純粋な笑顔。



でも、僕はもう1つの笑顔を知ってるんだ







「ねえ、マイリン。」



「なに?」



「今日、デートしようよ」



「え?だって、ロキ大切な用事が…」



「マイリンとのデート」



「へ?」



「マイリンとのデートが大切な用事」



「…………」



「行くでしょ?」



「うん!」







ほら、僕に向ける笑顔は


みんなに向ける笑顔よりも


顔が赤いんだよ?


あとね、何倍も可愛いんだ。




自惚れてもいいよね?














fin









人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -