「なあ、はっきり言ってどこまでいってんだよ?」
「えー。僕さー、名にそうゆうのは口止めされてるんだよね」
「いいじゃねーかよ、名には黙っといてやるからよ!」
「うーん…。まあ、それならいいかな」
「よっしゃっ!で、どこまでいってんだよ、やっぱり‥最後までか?」
「最後って、セックスのこと?だったら最後までいってることになるけど‥」
「何だよ、その不満そうな反応は」
「いや、セックスで最後なのかなって思っただけ。セックスの先ってある?」
「セックスの先かぁ、どーなんだ?ないんじゃねーの、」
「やっぱりないのかな‥、じゃあ僕たちはもう最後まで極めたことになるんだね!」
「いや、まだまだ甘いぞ。セックスを極めてこそ究極だ」
「何、どーゆうこと?」
「色んなシチュエーションとか体位を極めんだよ!」
「僕たち結構色んなプレイ経験済みだと思うんだけど‥」
「例えば?」
「例えばって‥、うーん。昨日は珍しく名が上だったけど」
「お前、それじゃ甘いぞ。例えばな、名が上だとするだろ?ただの裸じゃ、つまんねーからメイド服とか着せて猫耳とか付けんだよ。」
「何か、グレイが物凄く変態に見えてきた‥」
「お前っ!オレのロマンを馬鹿にする気か!?」
「いやいや、確かにメイド服で猫耳なんか付けてる名に上に乗っかられたら確かにヤバイよ。オマケに“ご主人様”なんて呼ばれちゃったら僕、頑張って腰振ってる名を下から突き上げて、喘いでる厭らしい名姿見て、きっと朝まで止まらないと思うけど!名にそんなこと頼めないからっ!」
「なに?私に何を頼みたいのかな、ロキくん」
背後から名の声が聞こえたのは気のせいだ。
「グレイ、席外してくれる?」
「はいっ、どうぞ!」
気のせいじゃなかったみたいだ。名は今僕の隣にいる。
「さっきっから色々暴露してくれちゃってるみたいだけど?」
「いや、‥あの」
「1ヵ月えっち禁止、お触りも禁止ね」
「名っ!今のはほんの冗談だよ‥。1ヵ月なんて無理に決まってるだろ!」
「我慢出来ないなら一生えっち禁止だからね」
男は性欲の塊って話。