04
「僅か七歳の少年が、上忍、中忍含めた忍四人を、惨殺した…ってね」
カブトの視線は、俺の腕の中を注視していた。
気付くと、ナルトは涙が止まったでかい瞳で、じっと俺を見上げていた。
そして言った…
「イタ兄ちゃんだぁ…」
にっこり微笑むその天使は、あまりに嬉しそうで
―――儚かった。
なあ
頼むから
そんな風に
笑って泣くなよ…
お前の笑顔は悲しすぎて
お前の涙は痛すぎるんだ
なんでお前ばっかり
お前ばっかりがいつも
いつもいつもいつも
そんなに傷だらけなんだよ…
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