02
快感の涙を浮かべる碧い瞳
艶めかしい音を漏らす赤い唇
乱れる髪は金糸
上気した健康的な肌は、ほんのりと桃色に染まる
その姿態、その形態、その存在に俺は…―――――
欲情した。
まるで、捕らわれたかのように魅入っていると、目が合った。
蒼い目を、一瞬だけまん丸く見開いた後、
美麗な少年は、くすりと笑った。
それが、二度目の出会い。
その夜、俺は女を抱いたけれど、どうしてもあの痴態、と言うには美し過ぎる姿態が瞼に焼き付いて離れず、セックス途中で放棄して家に帰り…
あの少年を自分が抱く妄想をしながら、手掻きで三度も出した。
あの頃俺は、お前が欲しくて欲しくて、気が狂いそうだった。
そして、それを伝えると、お前はあっさり、俺に体を許した。
けれど、心は決して見せてはくれなかった。
お前にとって唯一の「特別」は孤独を分かち合う者。
サスケだったから…
それでもいいと思っていた。
体だけでいいと。
だから、セックスの時は半ばその嫉妬、憎悪をぶつけるように、乱暴に抱く日もあった。
サスケとじゃれ合うお前に、憎しみの視線を向けることもあった。
そうして、お前が自来也様と共に、里を去った時に、俺はようやっと、この欲がどこからくるのか分かったんだ。
お前の居ない日々に、俺は気が狂うかと思った。
会いたくて会いたくて会いたくて
体だけでいいなんて、真っ赤な嘘だよ。
心が欲しいと、切に願った。
初めから、お前にちゃんと恋をすれば良かったと、正直後悔もした。
だけどさ
ねえナルト
お前にどんな思惑があったにしろ、たとえ俺に対して1グラムの愛もなかったにしろ、俺はお前を抱いたことだけは、後悔しない自信があったんだ。
イタチに、あの話を聞かされるまでは…
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