2012年04月@

Thanks Clap!!




side:トラファルガー

学校帰りにユースタス屋とドラッグストアに行った。
お互い欲しい物があって寄ったが、店内に入ったら別行動なわけで・・・。
チラリと見たユースタス屋は両手にワックスを持って真剣に吟味中。正直ギャップが怖い。
目当ての物を買って入浴剤をぽけーっと見てたらユースタス屋も来たので2人であれこれ選んで買った。



大学生の割に一人暮らしをしている俺の家に転がり込んできたユースタス屋。
ウチの広い風呂がお気に入りらしく、買って来た入浴剤を毎日とっかえひっかえ楽しんでいる。
そういう俺も楽しんでいるわけだが。
「今日は何で入ろうか」と話しながら帰路に着いた。


-------------------------------------------------------------------------------

side:ユースタス

飯も食って風呂も沸かして、さぁ入ろうというとこでトラファルガーが鏡に向かって何かやっていた。
気になったので覗きこんだらピアスホールから白い物が出ていてギョっとした。


「トラファルガーのピアスの穴から視神経が出てる・・・!!」
「・・・はぁ?」(ぐいっ)
「ひっぱ・・・引っ張るなテメェ!失明したらどうすんだぁぁぁ!!」

咄嗟にトラファルガーの手首を掴んで阻止した。
ピアスが流行り始めた頃にそういう話をよく聞いた。だから俺は開ける気にならない。怖いわけではない。


「ユースタス屋、落ち着け・・・それ迷信だから。耳から視神経は出ない」
「・・・だってその話良く聞いたぞ?!」
「ピアス開けさせたくない親とかが広めたんだろ。マジ出ないから手ぇ離せ」
「じゃぁその白いヒモは何だよ?!!」
「ぇ?ピアスフロス」(ぐいぐい)


トラファルガー曰く、ピアスホールの手入れだそうだ。
サクサクと4つの穴に紐を通して抜き取り、さっさと風呂に入って行った。



まったりと浴槽に浸かりながら、さっきの話を聞いてみることにした。
ピアスフロスを使ってる所なんて見た事がない。

「あぁ、だからか。今日は3月3日だろ?」
「ひな祭りだな」
「ひな祭りもそうだけど今日は耳の日だ」

今までも手入れはしてたらしいが、今日はたまたまピアスフロスが切れていたらしい。


「ユースタス屋もピアス開けたら?」
「・・・遠慮する」


別に断じて怖いわけではない。
ピアスフロスしてる自分を想像すると・・・何とも言えない気分になった。



3月3日は耳の日!!


拍手ありがとうございました!


[ 20/21 ]

[*prev] [next#]
[Novel]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -