2012年2月@
２月。
暖冬だとか言われてたのに、数年振りの大雪。この糞寒い中、人待ち中。
街頭の灯が雪に反射して周りは明るい。温かい物が飲みたい…と、冷えすぎて逆に熱い頭で思い始めたら、待ち人が来た。
「待ったか？」
トラファルガーは悠々と、煙草を吸いつつ大学の門から出てきた。インターンの癖に余裕綽々で、流石トップだと思った。言わないが。
「寒ぃ…遅ぇ…呑気に煙草吸いやがって…」
「まさかハチ公みてえに待ってるとは思わないだろ…ほれ、コーヒー」
「サンキュ…あぁぬくい！生き返る…！」
「大袈裟なんだよユースタス屋は…」
ははっと幼い顔で笑うトラファルガー。
子供みたいな笑顔で、煙草を加えて…紫煙を纏う。
俺はコイツのこのギャップが好きなんだろう。
少し温まった手で煙草を一本引っ張り出す。
「トラファルガー、火ぃくれっか？」
「ん？あぁ…ライター鞄の底だから」
ほれ、と顔を上げるトラファルガーの意図を理解する。
トラファルガーの加えた細身の煙草の先に、俺も煙草を持って行き。
ジジッ…と微かな音を立ててトラファルガーから俺に火が移った。
「メンソールの味がする」
「こっちはSevenStarsだよ、きっつい…」
「嫌か？」
「…嫌いじゃねぇな」
二人で笑いあった後、煙草片手にいつものカフェに向かう。
こんな雪の日もたまには悪かねぇと思った。
拍手ありがとうございます♪
八神はピアニッシモのスーパースリム吸ってるのでローさんも同じに。
キッドさんはマルボロ…と思いましたが、お約束かしらと思ってSevenStarsに。
シガーキスいいよね！
ふぉぉぉ
[Novel]