poker face
久々に島に着いた。昼間の偵察はペンギンたちに任せて、夜になってから酒場に向かう。いつも通りだった。
クルーに聞いた酒場が見えて入口を蹴破る。これもいつも通り。ただひとつ、目の前の赤があること以外は。
「相変わらず行儀がなってねぇなァ、トラファルガー・・・?」
「・・・ユー、スタス屋・・・?」
2年振りに見る赤。
カウンターに肩肘をつきながら酒を煽る姿は紛れもないユースタス屋。
人を嘲笑う嫌な笑顔はそのままに、左の額から頬にかけて見た事の無い傷が走っている。
首から胸にかけても同じような傷があった。そこまで確認してふと思う、微かな違和感。
「ユースタス屋」
名前を呼びながら相変わらず酒を煽っているユースタス屋のコートを思いっきり引っぺがした。
違和感の正体。ユースタス屋の、左腕が、無い。
「どうした、トラファルガー?おい?・・・マジ大丈夫か?」
「・・・う、るせ・・・」
「・・・取り合えず、コート返せ。んで座れ」
命令するな、と言ったつもりが声にならなかった。
気付いたらユースタス屋の隣に座っていて、ユースタス屋は何も無かったようにコートを着て酒を呑んでいる。
「・・・ユ・・・スタス、屋・・・」
「あ?どした?」
「・・・腕・・・」
「あぁ、だからか」
くるっと椅子を回して俺のほうを向くと右手が俺の左頬に触れる。それと同時に右に顔を向けられて思わず呻く。
「ぐっ・・・!おま・・・首痛めるだろ!」
「トラファルガー・・・何考えてる?」
「何って…」
強引にユースタス屋のほうを向かされているが、俺の視線はどうしても左腕にいってしまう。
それに気付いたユースタス屋は溜め息を零すと俺の腕を掴んで酒場の二階に向かった。
部屋に着いてからベッドに押し倒された。
片腕だけだと身体を支えるのがしんどいらしく、完全に上に乗り上げられて重い。
右肘をついているから目は合うが、2年振りの至近距離は恥ずかしい。
それでも知った重みに強張っていた全身からやっと力が抜けていく。
それに気付いたらしいユースタス屋がふ、と笑った。
「大丈夫か?」
「・・・あぁ」
短い言葉を交わして、ユースタス屋の背中に腕を回す。
相変わらず触り心地の良いコートに口の端が上がった。
「ふー・・・やっと笑ったなぁテメェ・・・」
ずっと変な顔しやがって、とキスをしながら呟かれる。
「や・・・2年振りに逢って腕無かったら驚くだろ普通・・・」
「あー・・・そうか?」
「そうだろ・・・」
額から頬、首、肩の傷を辿り、無くなった腕へ。
あったはずの腕に触れることがなくて、拳を握る。
急に視界が反転して慌てて下を見たら、ユースタス屋の右腕に痛いほど抱かれていた。
今度は俺が乗り上げている。
「トラファルガー」
「っ・・・急に体勢変えんな!危ねぇだろ馬鹿!!」
「トラファルガー。・・・ロー・・・」
ぎゅうぎゅうと抱きしめながら、ローとひたすら俺を呼ぶユースタス屋。
こんなユースタス屋は見た事がない。
「キッド・・・?」
「ん・・・悪ぃ、ロー・・・」
「何が」
「両腕で抱きしめられなくて」
まさか謝られるとは思わなかったからポカンとしてしまった。
「・・・別に、良い」
「は?いや、さっきと言ってること違う・・・」
海賊なんてやってりゃ海戦もあるし、海軍にも追いかけられる。
ラフテルに着くまで無傷なんてある訳無ぇし、何時死んでもおかしくない。
片腕持ってかれただけで済んだのは運か実力か。
何時死んでもおかしくないなら、たまには伝えるのも悪かねぇ。
「キッドとこうしてられるだけで十分だ。左腕が無くても問題ない」
「・・・ハッ!ありがとよ!」
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おわぁぁぁ!纏まりない駄文が出来上がってしまいましたよぉぉ?!
なんてこった!!( Д) ゜ ゜
いや・・・もうちょっと書くつもりではいたんですが、下世話じゃね?ってことで切りました。(´・ω・`)
結局は喧嘩腰で激しくヤッちゃえば良いと思います^q^
ジャンプ41号は買いました(*'∀'*)
初めてジャンプ買ったよヾ('ω'*)ノ
旦那に「どこまで好きなんだ」って呆れられたよヽ(゚∀。 )ノ
貴方が「ローカッコイイ、マジカッコイイ」って言ってるから目覚めたんだよ!
今は旦那よりガッツリはまってます^q^
読んで下さってありがとうございました!
2011.10.13
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