『雲雀さん、宅配便でーす。サインお願いしまーす!』

任務を終えて帰宅した直後、朝も早くから小包が届いた。
こんな時間に誰だと差出人欄を見やれば、

『父』

とだけあり、雲雀は一瞬玄関で動きを止めた。
湧いた殺意をなんとか押し戻す。貴重な時間の浪費にしかならないのだから。
他には住所も何も記されておらず、中身も分からない。着払いで送り返してやろうと思ったのにこれでは出来ないではないか(やるのは勿論自分ではない)
まぁいい。あんなのの為にくれてやる時間も労力もないのだ。
朝からなんて無駄な時間を使ってしまったのだろうか。一気に疲労が増した気がする。
さっさとシャワーを浴びて寝てしまおう。と思った所であることに気付いた。
何故教えた覚えもないのに此処の住所を知っているのか。
ボンゴレで教えているのは沢田と髑髏だが漏らすとは思えないし、哲も同じだ。

「………」

雲雀は包みを一瞥すると中身の確認もせず、忌々しげにキッチンのゴミ箱に投げ捨てた。
一眠りしたら引っ越しの手続きをしようと心に決めて。









(09/11/02)

風雲雀親子説。こんなフォルダが出てきたのでリサイクルです。
私の書く雲雀さんは髑髏ちゃん以外に対して大概冷めてる。
あ。風の愛が雲雀に届かないのは常です^^



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