ああ今日もいい天気で、何事もなく終わって良かった。良かった。さて、今日は早めに切り上げてご飯でも食べに行こうか。
なんて、一度でいいから言ってみたいよなぁ。
俺これでも一生懸命なんだけど、足りないのかなぁ、なんか書類増えてるし。今近付いてきてる足音も、きっと何か厄介事なんだろうし。あ。ちょっと涙出てきた。
自室でひたすら、減らない書類の山と向き合っていた綱吉は乾いた笑いを浮かべる。
それでもぴったり10秒カウントダウンをして、0を数えた瞬間にノックもなく扉が開いた。

「リボーンはいる?」

「こんばんは雲雀さん。珍しいですね、こんな時間に来るなんて(出来れば連絡欲しかったですけど)リボーンなら今フランスですよ、何かありました?」

応対をしながらも、書類を処理する手は休めない。
爆発事故及び公共施設一部破損。そしてその請求書、は見なかったことにして端に追いやった。

「君でもいい、あれをどうにかして」

すみませんあれって何ですか?
すみません、あれって何ですか?
さすがに続けられなくなって、手を止めた。
俺エスパーとかじゃないんで言葉省かれても困るっていうか、予測は出来ても限度があるっていうか。
そもそも雲雀さんの行動パターンを予測出来る人なんているんですか?
なんて、本人には言えるはずがないけど。

「申し訳ないんですけど、雲雀さん。あれって何ですか?すみません」

「…嵐のアルコバレーノ」

「ああ!イーピンのお師匠さん。そういえば今イタリアに来てるんでしたね。あれはびっくりでした、あそこまで他人って似るんですね。雲雀さんにそりゃーそっくりでって、雲雀さん?」

え、っと。俺、今何かまずいこと言った?雲雀さんの不機嫌オーラが、ここに来た時既に限界レベルだった、明らかに悪くなってるんですけど。

「…父親」

「え?」

「だから。僕の父親」

「父親って、誰が?」

「嵐のアルコバレーノ」

「誰の?」

「…僕の」

雲雀さんにそっくりなイーピンのお師匠さんは、実はアルコバレーノで(一週間前に知った事実だ)
さらに言うと、雲雀さんのお父さんらしい。お父さん。

お父さん?








「えええええぇぇえぇぇぇぇっ!?」



「うるさい」

「す、すみません。え、でも。父親って、え。」

「今、うちに居てあーだのこーだのうるさいから、どうにかして」

「…リボーンを呼び戻します(俺じゃきっと相手にならない)」

「そうして…」


やっぱり厄介事が舞い込んだ。
雲雀さんにも疲労の色が見えたのは、気のせいだと思いたい。

…今日はもう帰ろうかな。











誰か俺に説明よこして下さい!










(09/05/21)

赤マルのポスターにて名前やら属性やらが判明して(雲だったら最高だったのに)
某所の風雲雀親子説ににたにたしていたら、自分でも書きたくなった結果でした。

当サイトは風と雲雀、親子説を押しています。



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