MEMO


2014.04.08追記

 複雑すぎて、と書きましたけど、わたくしの理解能力がないせいかもしれないですが。
 零式の公式設定資料集を持ってらっしゃる方ならご存知かと思いますが、最後のほうにゲームではあまり語られなかった神話の部分がちょろっと解説されてますよね。今回のアレシアと仮面の人物の間のやりとりはまったくのわたくしの創作ですが、あそこんところをかなり参考にさせてもらっております。
 自分なりの勝手な解釈ですが、パルスとリンゼが、エトロの所に行くために、アレシアと仮面の人物を使って実験してたってところが、ゲームではまったくと言っていいほど語られていなかったので、そのへんをちょっとだけ盛り込んでみました。
 実験のために何度も世界を創りかえるとか、戦争を起こして人をたくさん死なせてみるとか、人間からしてみれば「なんじゃそりゃ」と憤ってもいいところなんでしょうけれど……。神さまにとっては、そんなことはお構いなしなんですね。人間がどう思っていようとも、神の行いは是である。というのは、最近ハマった某漫画で語られていたことですが、まあそれを受け入れるということが信仰みたいなものなんでしょうね。
 話が逸れましたが、アレシアにしてもそうだったんだと思うんです。神の行いは是である。したがって、人間が――たとえ自分が育てた子供たちであっても――神の目的を果たす道具であることは疑いようもない。
 だけど、アレシアは最後の最後で気づいてしまったんだと思います。道具としかとらえられなかった存在にも、確かに愛着というものが息づいていたということに。神の手足となって動くはずの自分を変えてしまうほど、強く。人間とはかけ離れた存在でありながら、人間に近い感情を持ってしまった。それは、本文でもアレシアが言っているとおり、「人の心の触れすぎた」ってことが原因なんだろうなぁ、と。
 謎の仮面の人物に語りかけたことも、その一端だと思います。彼らがお互いをどう思っていたかはわかりませんけど、最後の最後あんなふうに対面してたらいいな、と思います。それにしても、謎の仮面の人、もう少しゲームに出てきてもよかったのになぁ。いろいろと事情もあるでしょうが。
 そんなわけで、次回はいつになるやら……ですが、主人公はふたたびマキナとレムに戻ります。神と、神の思惑を具現化してきた二人の手を離れて、世界は人間のものになる。そのとっかかりの部分を書けたらいいな、と思っておりますので、よろしくおつき合い下さいませ。

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -