トウコとトウヤ
10/12(Wed)


そうだこれは悪い夢だ幻だ。だって確かにさっき私はトウヤに「いってらっしゃい」って言って、
いつの間に私たちは登校時間をずらすようになったんだろう?
私はその5分後に鞄を持って、いつもどおり自転車を出して、いつもどおり学校に向かって、いつもどおり交差点を渡ろうとしたけれど何故か人がいっぱいいて通れなくってそれで。
車が停まっていて。
アスファルトが黒く濡れていて。
救急車。こんなに近くで見たの初めて。
ああ事故があったんだ。ちゃんと左右確認したのかしら。自業自得よね。間抜けよね。本当に。

「…トウヤ、の、ばか」



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -