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「もしもしお母さん?あのさーそっちに高校の教科書あるでしょ?一通り送って欲しいんだけど」


流石に数週間前まで高校生だったとは言え勉強しないでゼットンに教えるのは難しい。ということで教科書を送ってもらう為実家に電話を掛けた。
あんなに偉そうなこと言ったのに教えられないとか恥ずかしすぎるもんね…。


「なにあんた美容学校で使わないでしょ??」

「まあ色々あって勉強したいなって」

電話越しからでも伝わってくるお母さんの怪訝そうな声に焦って、咄嗟に誤魔化してしまった。

「なんで高校の時にそういう気持ちにならんかったのかねぇ」

誤魔化してしまったが故にお母さんからお小言を頂いたけれどまあそうだよね。ほんとそうなんだよね!!!私もそう思う。

「それは言わないで!!」



教科書達は数日で私の元へ届いた。お母さんが気を利かせてくれたのかノートとちょっとした仕送りもセットで入っていた。
お、お母さん…!!!ありがとう!!!でもこのノート落書きだらけなんだよなぁ…見られてたらどうしよう。


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