「はい、わたくしリオは六神将 烈風のシンク氏の寝室前にやって来ております」
只今、深夜2時ちょっと前を回りましたー。実は今からですね、寝起きドッキリというものを敢行しようと思います。
常日頃から負け続きな私も、寝ている相手なら大丈夫だろうと素晴らしい作戦を思い付いたので、いざ。
カメラも何も無いというのに、嫌にノリノリな彼女を止める術は誰も持たない。そもそもシンクを相手に悪戯を敢行するなど誰も夢にも思わないからだ。
かちゃ…。
恐る恐る、極力音を立てないように気を配りながら静かにノブを回し、扉を開く。
「…お邪魔しまーす」
以下、小声モードで進行します!
扉の僅かな隙間から部屋の様子を窺い見ると、シンクの寝息だけがそこを支配していた。
さっと隙間から体を滑り込ませ、部屋へまんまと突入を果たしたリオは早速シンクの寝顔を拝見。
「…うーん、いつになく悪戯っ子な顔だわ。実は起きてたり…うん、寝てる」
シンクの鼻先で軽く手を振ってみても、起きる気配はない。
準備万全。
よし、いつもの借りを返す時が来た!
「それじゃあ、容赦なく行かせてもらいまーす♪」
キュポン。
マッキーペンのキャップを外す音が嫌に大きく響き渡る。
そしてペンを片手にシンクににじり寄り、顔を覗き込んだその刹那、
「何してんの?」
いきなりのことに抵抗する間もなくベッドに引き擦り込まれた。
そして今、シンクの腕の中にいる。それはもうすっぽりと収まっている。
これでは悪戯どころの騒ぎじゃない。否、逆に悪戯をされ兼ねない…。
「どうせ僕に悪戯しようとでも考えていたんでしょ」
「…ううっ、ご尤もです……」
腕に収まっていたのが突然、ベッドに押し付けられる。俗に言う馬乗りというやつだ。
ヤバイ。これはヤバイ。これはもはや貞操の危機。
なんて言っている間に、服に手が掛かる。
「悪い子だね。悪い子にはお仕置きが必要でしょ?」
「え、ちょ待っ!」
「ヤダ。待たないよ、覚悟は良い?リオ」
拝啓、お母様。
わたくしリオは誠に愚かなことをしました。
そして今後一切の悪戯をしないと誓います。特に、シンクという男には!
End.
10/10/31
▽おまけ
「こ、腰が痛い…」
「リオが僕に悪戯を仕掛けるからでしょ」
「違う!シンクが変態だから!」
「リオが自業自得なだけ」
「リオ’sイヤー シャットダウン!」
「ふーん、もう1ラウンド行こうか」
「ごめんなさい」
▽後書き
えー、シンクのギャグ夢ということで寝起き悪戯をしようとして返り討ちに合っちゃった話にしてみましたが、どうもギャグになり切れていないような気がします。
文句や苦情等ありましたら、ご遠慮無くどうぞ!
赤月 燦様、この度は相互リンク及びリクエストありがとうございました!
これからよろしくお願いします^^
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