「で、この状況は何よ」
「原作である歪○リにですね、猫がアリスを殺すエンドがありましてね」
「で?」
「私もそれを実践してみようかと」
「あんまりふざけたこと言うと波平カットにするぞコルァ」
葵の上に馬乗りになっているジェイドを退かそうとは思うのだが、良い案が浮かばない。
そうこうしてる内に奴は私を殺す発言までしやがった。そんなこと実践された日には奴の頭は波平ヘアー。うっふっふっ。
「アリス、顔が歪んでますよ」
「ジェイドは眼鏡も性格も何もかもが歪んでる」
「失敬ですね。私は哀しい程善良な人間なのですが」
「あーはいはい。哀しいのはアンタの頭よ」
馬乗り状態はさておき、その所為で手が使えないのを良いことにジェイドの頬を引っ掴んでは横に伸ばしたり叩いたりと好き勝手に戯れる葵。
「止めなさい。人の顔で遊ぶものではありません」
「退けなさい。人の上に乗るものではありません」
うふふふふ。
注意するジェイドとその一部を変えて雄武返しする葵。顔は互いに笑ったままではあるが背後に背負うものはさしずめ鬼と言ったところか。ああ、赤鬼と青鬼が見える。
「…その橙の瞳を刔り、慎ましい鼻を引き千切り、細い首から滴る血を啜る…最高じゃないですか。あ、胸は遠慮しておきまsブフッ」
「黙れ、眼鏡ェ!」
「アリス、痛いです」
「それはアンタの性格の痛さだ」
「…二人して何をしてるんだ」
口を開けば乳乳と煩いむかつく胡散臭い人塊を力一杯殴りながら視線を感じ、目を横にずらせば、通りすがりのガイがやや引き気味にこちらを見ていた。
覗き見するとはいい度胸だ、なんて。
「仲が良いのな、旦那もアリスも」
「まあ、乳繰り合う仲ですから。おっとすみません、乳繰り合う乳がありませんでしたね」
「お巡りさーん!変態がいますロリコンがいます眼鏡がいます助けて下さーい!!」
「…眼鏡は関係無いだろうに」
ガイにジェイドを退かしてもらい、漸く起き上がる。持つべきものは小間使い…ガイラルディアである。と何処かの誰かさんが言っていたような気がする。
「全く…貧乳でもそれなりに大きく出来るんですから」
「いい加減乳から離れなさいよ!」
「乳は男のロマンですよ。ねぇ、ガイ」
「ん?…そうだなぁ、俺は貧乳でも構わないがどうせならでかい方が」
「…つ、」
ガイを巻き込んでの乳談議に身体をわなわなと震わせながら俯く葵を不思議そうな目で見遣った瞬間、耳を劈く怒号が飛んだ。
「土に還れ!」
End.
10/06/21
▽おまけ
「そのな、旦那…アリスとはいつ乳繰り合う仲になったんだ?」
「ああ、旅の途中で…」
「勝手なことを言うな!私は眼鏡に処女をやる気はない!」
「もし相手の人間が眼鏡だったらどうするんですか。全国の眼鏡に謝りなさい」
「それは、そうだけど…って何で私が謝らなきゃならないのよ。悪いのは全部ジェイドでしょ」
「私は疚しいことなんてした覚えはありませんが」
「責任を取れ!」
「わー、アリスは積極的ですねー」
「もう嫌だコイツ…」
「(喧嘩する程仲が良い、ってことか…)」
▽後書き
部子さん、何かもう色々すみません。土下座しても足りないくらいすみません;;
ガイ/ジェイド/歪アビ主でギャグ、ということで気付いたら乳談議しかしてヌェじゃねぇか、と。手が勝手に動いてましたと言い訳しときます…(最低
勿論、苦情や書き直しがありましたらバンバンぶつけて下さいませ!
この度は一周年記念に参加頂きありがとうございました!
そしてこれからも宜しくお願いします(土下座
※)追伸
名前変換をさせるか否かは部子さんに任せます^^
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